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2023年8月読了本・報告ポスト備忘録

※注意※

 この記事は8月に私がX(旧Twitter)に投稿した読了ポストに加筆・修正を加えたものとなります。ご了承ください。

はじめに

 世間はいよいよ夏休みって時期にも変わらず読書をしていた私。さーて何読んでたっけ? という疑問の元、振り返っていくコーナーとなっております。


『かくて謀反の冬は去り』

著者:古河 絶水
イラスト:ごもさわ

出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了ポスト日:8月3日

 いやぁ~すごかった。ライトノベル新人賞の新たな可能性を感じてしまった。和よりもそれ以前の古代の要素が多く和洋折衷というよりかは古洋折衷のような世界観が中々癖になるなぁ。あと読んでて最初の方は「これ1巻でまとめきれるのか?」とハラハラしたけど、終盤のまとめ上げがとにかくすごい。「え、それ回収するんかい!」となった。メディアミックスするならアニメやコミカライズとかでも十分良いんだろうけど、個人的には舞台とか朗読劇とかも面白そうだなぁ……なんて思った。

 こちらの記事でも語ってます。

『わたしの幸せな結婚 四』

著者:顎木 あくみ
イラスト:月岡 月穂
出版社・レーベル:富士見L文庫
読了ポスト日:8月6日

 1つの巻で提示される問題が特殊な環境に由来するものから普遍的にも感じられるテーマにシフトしていて、物語が大きく動いてくるんだなぁと感じた。親族関係以外も結構明るみになってきたかなとも思った。今回はいつもより新キャラが多かった(そんな気がしただけかも)。出番の大小に関わらず印象に残ったキャラが多かったなぁ。あと、軍関係の新情報が多かったのが個人的に嬉しかった。

『アンデットガール・マーダーファルス 4』

著者:青崎 有吾
イラスト:大暮 維人
出版社・レーベル:講談社タイガ
読了ポスト日:8月9日

 待ってた、このキャラのこの話待ってた! が目白押しの短編集。かゆいところに手が届くを体現したかのような一冊だった。過去に関しては「こういうのが関わってきてるんじゃないかな……」と予想していた箇所もいくつかあったけど、その想定のさらに上をいく情報量に圧倒されてしまった。アニメで興味を持った方にも是非勧めたい一冊。

 1~3範囲での紹介はこちら!

『スパイ教室05 《愚人》のエルナ』

著者:竹町
イラスト:トマリ

出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了ポスト日:8月10日

 前回の任務からひと段落。相対するのは今までの敵組織ではなくライバルチーム。今までとは少し違う趣と「彼女」が主役に躍り出るこの巻は、新シリーズの開幕にふさわしい。強固となる絆や新たな成長から今後も目が離せない……ごめん、もっと色々言いたかったんだけど最後の最後に全部持ってかれて全部吹っ飛んで当たり障りのないことしか書けない私を許してくれ……。次巻を読むのが楽しみだけど怖いよ……サブタイトルすら見るの怖い……。

『帝国図書館――近代日本の「知」の物語』

著者:長尾 宗典
出版社・レーベル:中公新書
読了ポスト日:8月15日

 明治~戦後周辺の短い期間でありながら非常に濃密な歴史を実感することができた。現代の図書館・普通の図書館と二重の意味で違う世界観だったため別世界の物語を味わうような感覚もあった。また、大まかな出来事だけではなく、どんな本が借りられてたかや実際の様子など多様な情報も含まれていて、当時の様子を想像しやすかった。コラムも面白かった。

『虚ろなるレガリア 05 天が破れ落ちゆくとき』

著者:三雲 岳
イラスト:深遊

出版社・レーベル:電撃文庫
読了ポスト日:8月20日

 準備は整ったな? それならアクセル全開急発進だ! と言わんばかりのスピードだった。つまり、伏線回収がすごい。「ここまで掘り下げるか」と「確かによくよく考えると謎だったな」と「それ伏線だったのか!」でいっぱいだった。少年漫画らしいイベントてんこ盛りでこの量を1冊、しかも平均的なページ数で書ききったのはマジですごい。あと改めて振り返ってみると皆さんのキャラの強さが凄かった。次巻これどうなるんだろ? 楽しみ。

『レプリカだって、恋をする。 2』

著者:榛名 丼
イラスト:raemz

出版社・レーベル:電撃文庫
読了ポスト日:8月23日

 超・王道の文化祭回ありがとうございます。奇をてらうというよりも文化祭といえばこれ! っていうのをひたすら詰め込んだメニューで「私もこういう文化祭が送れる学校に行きたかった」と考えてしまった。レプリカ周りの踏み込んだ深掘りも作品のらしさが崩れていなかったのが個人的に嬉しかった。次巻に続く伏線もちょくちょくあったので、それがどのように取り上げられるか楽しみ。あと高校の図書館の蔵書がちょっとうらやましい。

 よろしければこちらの方も……。

『風土記の世界』

著者:三浦 祐之
出版社・レーベル:岩波新書
読了ポスト日:8月28日

 地域の事の報告書とあったけど『古事記』『日本書紀』と年代が近いこともあって神話関連の話が多かったのはびっくりした。もっと民話みたいなのかなと想像していた。内容だけじゃなくて誕生経緯や議論の中心となってることまで触れられていて、平安より前となると文章が残っているだけでも凄いんだなぁと思った。あともう1つ。『風土記』に記された群の名前の中に今の都道府県名の基になったであろう地名があったのも印象に残った。

『獄門撫子此処ニ在リ』

著者:伏見 七尾
イラスト:おしおしお

出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了ポスト日:8月30日

 これぞ伝奇! な作風で読んでるだけでワクワクした。登場人物が皆濃くて、会話内容が独特でクスリとくる。各キャラが主役の短編が読みたくなる。連作短編風だから1冊の中でも体感のボリュームが濃い。でも伏線回収が怠る事もないから読み切った時のスッキリ感もたまらない。1冊完結でもいいかもしれないけど個人的には続刊があってほしいなぁとも。あと想像以上に飯テロだった。撫子ちゃんにはもっと色んなものを食べてほしい。

 気になったそこのお方! こちらもおすすめです。

『死亡遊戯で飯を食う。 4』

著者:鵜飼 有志
イラスト:ねこめたる

出版社・レーベル:MF文庫J
読了ポスト日:8月30日

 今回はゲーム外のストーリーもあったという情報は知っていたから今回は番外編というか箸休め回なのかな? と思ったけどそんなことは無かった。むしろ最大瞬間風速だったまである。日常回でも『死亡遊戯』らしさも十二分にあってゲームも過去と新たな予兆を組み合わせた独特な雰囲気があった。まさかハロウィンテーマがここまで似合うとは思わなかった。そして彼女の存在が予想外。5巻目はどうなる? てか予告の時点で面白そうなテーマだ。衣装が気になる。

 シリーズ序盤に関してはこちらもチェック!

1か月を振り返って

 最近(この記事を書いてる11月下旬直前)の私からするとここまでライトノベルばっかりだったのが珍しく感じた。しかも新規コンテンツの開拓というよりもここまで続編祭りなのも中々ないはず。数か月ぐらい買えてなかったのを一気に読んでいた可能性も否定はできないけど。だから読んだ冊数が多かったのかな?

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