#7 雪の夜、走馬灯に残る景色を見た気がした。
#7 雪の夜、走馬灯に残る景色を見た気がした。
2024年2月5日。
東京は雪。
テレビが大騒ぎしている中、僕は夢の国、ディズニーランドにいた。
朝早くからバス、新幹線と乗り継ぎ、京都からはるばる東京へ。
田舎から行く人は皆そうなるのだが、数日前の雪予報で予定を変更することはできない。
我々もまぁなんとなく大丈夫かくらいの気持ちで行くことにした。
おおよそ10時くらいに現地に着き、まずは妻と被り物を物色。
トイストーリーのレックスに顔が食べられてる形になるものをお揃いで買った。
昼食はカリブの海賊に併設しているレストラン「ブルーバイユー」を予約できているのでそれまでに何か乗れるものを探す。
やはり雪予報もあり少しすいており、スターウォーズとカリブの海賊に乗ることができた。
ブルーバイユー。子供の頃に家族で行った記憶が薄ぼんやりとあったが、大人になってからは初めてだ。
中に入ると、改めてディズニーのクオリティの高さに驚かされる。
屋内なのにもうほんとに外にいるみたいな気分になる。
妻は初めてらしく、とても喜んでいた。
パンを2つおかわりしているのが愛おしかった。
ここまではかなり順調だった。
1時間ちょっとのゆったりとした食事を終えて、外に出る。
予報通りの雪が降っている。
地面に積もるほどでは無いが、勢いよくふっている。
傘は持ってきていたので大丈夫だ。
嫌になる前にと、どうしても乗っておきたい美女と野獣に向かった。
雪が降っていても大盛況の130分待ちだ。
寒い中2人で待つ。
最初はしゃべっていたが最後の方は少し静かだった。
ディズニーランドは雨用にできてない。
屋内のまち場所が少ないのだ。
美女と野獣の乗り物はなぜか毎回最初のシーンで泣きそうになる。
映画自体は子供の頃にしか見たことないのになんでなんだろうか。
乗り終わると外は天気の影響でもうかなり暗くなっていた。
その後は靴に浸水がありながらも色々見た。
夜ご飯の頃には雪も積もっていて、チャイナボイジャーという店で外の席でラーメンを食べた。
寒い寒いと言いながら、白雪姫のアトラクションや劇場型のアトラクションを観て、閉園ギリギリまで遊んだ。
身体は冷え切って辛いのだけど、人の少ない雪のディズニーランドは、きっと一生心に残る風景になるなと感じた。
この景色が思い出になることが嬉しかったのだ。
これからどんな辛いことがあっても、いつか思い出になると思うと、愛おしく感じることができるかも知れない。