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脚本家叩きはやめろ

芦原妃名子さんの事件、非常におかしいと思ったのは脚本家叩き。

まず、経緯を振り返ってみよう。脚本家相沢友子氏により原作者芦原さんに対する批判めいた投稿をインスタグラムにアップ。それに対し原作者が反論をブログにあげ、そのあと脚本家への風当たりが強まったところで当該ブログを削除。その後、原作者の芦原妃名子さんは自ら帰らぬ人となった。

この端緒となった出来事が脚本家であることで、脚本家へのバッシングが当初から激しかった。さらに、日本シナリオ作家協会の対応がまずく、脚本家への炎上はますます激しさを増してしまう。

しかし、ドラマは原作と脚本はそもそも違うものだし、さらに演者が独特のセリフや表情によるアレンジでまた一段違ったものになる。それがドラマや映画、舞台なのだ。もちろんのこと、3者それぞれがクリエーター。ついでに言うと、以前話した小悪魔教師♡サイコのケースでは、二次創作者、セクシー田中さんの事例では脚本家に相当する立場の人が訴訟を起こした。

そうなると、原作者、脚本家、演者、それぞれを結ぶのは漫画の出版社やドラマを放送したテレビ局といったところでコーディネートする人たちがとても重要な役割を果たす。今回の件も、原作者芦原妃名子さんの言葉を、脚本家にどこまで伝えたか、大きな疑問が残る。まさにここが問題の根源ではないだろうか?

事実がわからない今の段階でまだ何とも言えないし、この段階で誰かを叩くのは大間違い。一つ言えるのは出版社である小学館、そしてテレビ局である日テレがちゃんと調査して事実を公表すること。これに尽きる。

脚本家叩きはやめろ。一部ユーチューバーの動画は見るに堪えない、正義感でやってるのかもしれないが。繰り返すがまずは日テレと小学館に説明が先だ。

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