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加えてノーパンしゃぶしゃぶ以来、銀座ホステスとは縁がない。その辺を見込んでテレビ局はきれいな女性記者を用意し、車付きで接待する。

加えてノーパンしゃぶしゃぶ以来、銀座ホステスとは縁がない。その辺を見込んでテレビ局はきれいな女性記者を用意し、車付きで接待する。
2018年06月03日

以下は高山正之月刊誌正論の巻頭に掲載している連載コラム「折節の記」今月号からである。
今月号の月刊誌正論も巻頭からずっと必読の論文が満載されている…それらすべては朝日新聞に月額約5,000円の購読料を払って精読しても決して読むことは出来ない本物の論文が満載…それでいて840円なのである。
文中強調は私。
朝日新聞の駒野剛編集委員が朝「沖縄返還を実現した」ことで「佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞した」と書いていた。
訂正もお詫びも出なかったが、これは大間違い。
栄作は非核三原則で受賞した。 
ただ無知な駒野が錯覚してもいいほど沖縄返還の意義は大きい。
だいたい戦争で取られた領土は戦争で取り返すしかないことを歴史は教えている。 
それを干戈交えず取り戻せた。
平和賞に十分値する快挙だった。 
ただコラムはそこから毎日新聞の西山太吉の話に飛ぶ。
沖縄返還の裏で400万ドルが日本政府から米国に渡っていた。 
彼はそれを暴いたのに密約は否足され、罪に落とされた。
国家権力は常に嘘つきだと持っていく。 
その言い分は馬鹿げている。
領土をカネで買い戻したのは立派な外交成果だろが。
売買を秘密にしたのは米国への思いやりだ。 
米国はあのときベトナム戦争もあって大きな財政赤字を抱えていた。
沖縄県民80万人をただ食わせるのも大変だった。
県民も悪かった。
キャロウェー高等弁務官はここを最も豊かな所にしたいと資金やインフラ整備を図った。
が、県民はみな翁長知事だった。
医薬品は本土に横流しにし、資金は琉球両班で山分けし私腹を肥やした。 
「沖縄の自治など神話だ」という弁務官の言葉がニクソンに「基地はそのまま県民だけ返還」いわゆる施政権返還に踏み切らせた。 
西山はそういう事情が分かっていなかった。
彼は外務省の女性事務官に接近し、酔わせて情交した。 
ここまではともかく、その先がいけない。
西山は夫ある女性の弱みをついて機密文書を十数回持ち出させた。
この間の女性への対応は失礼そのもので、深夜埼玉に帰る彼女にタクシー代を500円しか渡さなかった。 
もっと許せないのはせっかくのネタを記事にしなかった。
どころか社会党の横路孝弘のところに持ち込んで政局にしようとした。 
おまけに彼はネタ元を守ろうともしなかった。
女性の名が外に出て彼女は離婚する。
ネタ元をばらす、迷惑をかけることは記者が絶対にやってはならない鉄則だ。
彼は人間失格なうえに、新聞記者のルールをいくつも破った。
記者も失格だ。 
そんな男をこのコラムは懸命に弁護し、国家権力がどうのこうの。
日本にまるで北朝鮮みたいな国家権力があると言いたげな絵空事を並べる。
無知でもいい、記者はまず勉強し、そして物ごとに正直になるがいい。 
同じことはテレ朝の女記者の財務次官セクハラ事件にも言える。 
彼女は何回か次官と相対で食事をしている。
これには予備知識がいる。
まず役人はカネを払わない。
高校のクラス会でも払わない。
ケチだ。
加えてノーパンしゃぶしゃぶ以来、銀座ホステスとは縁がない。 
その辺を見込んでテレビ局はきれいな女性記者を用意し、車付きで接待する。
色仕掛けで何かぽろりいいネタが出てくるかもしれない。
局側もさもしい。 
女性記者は次官がエロ話を癖としているのを知っている。
で、会ったが成果はなかった。
でもエロ話はこっそりテープに取った。 
その嵌めネタを番組で流そうといったら局が首を振った。
当たり前だ。
取材ルールに背く。 
彼女はそれで週刊誌に売り込んだ。
西山が野党に持ち込んで政局にしたのと同じだ。
記者というにはあまりに軽薄で悪意がある。
彼女の行為をセクハラ告発の「#me too」になぞらえる連中がいる。 
しかしセクハラはその発祥の米連邦公民権法で「職場で」と規定している。
例えば上司が部下に性的発言をして「職場の環境を悪化させた」ことが要件なのだ。 
さしで、しかもテレビ局側の接待の席で次官を上司に、お店を職場と規定するのは難しい。 
麻生財務相は「セクハラ罪があるか」「何が構成要件か」を聞いた。
それは正しい。
大臣をひたすら感情論で責めたてる新聞の口吻はなんか韓国の新聞に似すぎていないか。 
この稿続く。


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