見出し画像

古代朝鮮経由で多くの文化が列島に伝わってきたと思い込んでいる日本人はまだ少なくない

2019-03-12に発信した章である。

この章もまた、日本国民全員と世界中の人が再読しなければならない。
古代朝鮮半島を支配していたのが日本人だった
佐藤洋二郎 作家・日大芸術学部教授
韓国人の虚言癖にヘキエキしながらも、古代朝鮮経由で多くの文化が列島に伝わってきたと思い込んでいる日本人はまだ少なくない。
「渡来人」などという新造語にユメ惑わされるなかれ。
新羅王家に流れる倭人の血

日本国民全員が必読の書である月刊誌WiLL4月号別冊「歴史通」の続きである。
「怒りっぽく復讐心に満ちている」 
当時の交通は海路を利用した。
朝鮮半島には痩せた土地が多い。
わたしは中国は全州、韓国にも20回以上は行っているが、やはり韓国よりも日本のほうが国土は豊かだ。
気候も日本のほうが温暖である。 
『朝鮮紀行』を書いたイギリスの女性紀行作家イザべラ・バード(1831年生まれ)は、「朝鮮はまぎれもなく山岳国であり、平野らしい平野」はないと言っている。
豊かな国であれば人口も増え、自ずから国力も増す。
日本が朝鮮半島を攻め続けていたのは、そういう圧倒的な国力があったからだ。 
あるいは半島に倭国や「任那」が実在したから、何度も攻撃できた。
そう考えるのが自然ではないか。
はじめから存在しなかったというのでは、学問・研究とは言えない。
端から放棄していると思われてもしかたがない。
「任那」は『日本書記』にも多く出てくるし、『肥前風土記』や『新撰姓氏録』にも出てくる。
「三国志」「宋書」「梁書』などにも、その存在が記されている。
資料がないのは韓国だけなのだ。
韓国の史料にないからといって、実在しなかったという根拠にはならない。
書き換えたり、消し去ったりした者たちの根拠のない反論は、歴史を貶めることになる。 
胃頭にも書いたが「歴史」は書き残された文章によって遡ることができる。
日本独自の前方後円墳という物的証拠も多くある。
それに「好太王碑文」もある。
文字と物的証拠が合致しているのに、なにもかも否定する根拠はなんなのか。 
自分たちも言葉と物的証拠を提示して反論しないと、建設的な研究にはならない。
前方後円墳を潰したり、自国に不利な文字を消したり、歪曲した解釈をして、歴史を誤っているのは韓国人のほうではないのか。 
中国の『隋書』にも「使持節都督新羅仟那加羅秦韓慕韓六国諸軍事安東大将軍倭国王」、倭王が朝鮮半島の支配権を認めたと、似た記述が何度も出てくる。また600年初めの『遣新羅史』には、「新羅百済皆以倭為大国球物並敬仰之恒通使往来」とある。
新羅や百済は、倭国を大国だと認めている。
にもかかわらず、畏敬する国に文化や技術を持って「渡来」してきたと言うのである。 
そのほか中国の『北史』や『魂書』にも、日本のことはいくらも出てくる。
早くから認知されているのだ。
なおかつ人質や貢ぎ物を受け取り、朝鮮半島全域を支配する力があった国に対して、なにを根拠に優位性を唱えるのだろう。 
朝鮮半島の歴史を調べるとすぐに判然とすることだが、彼らの悲劇と苦悩は、中国と日本という強国に挟まれていたことにある。
有史上、それはずっと続き、近代まで変わることがない。 
フランス人司祭のシヤルル・ダレ(1829-1878)は、ソウルで処刑されたダビリュイたちが集めた資料を編纂した『朝鮮事情』に、「豊臣秀吉の死によって、日本軍が征服地を放棄して引き揚げることがなかったら、おそらく日本は朝鮮全土を制圧していたであろう」と書いている。 
イザベラ・バードも、「朝鮮には階級がふたつしかない。盗む者と盗まれる側である。両班から登用された官僚階級は公認の吸血鬼で、人口の五部の四をゆうに占める下人は文字どおり下の人問で、吸血鬼に血を提供することをその存在理由とする」
「朝鮮ではなにもかもが低く貧しくお粗末なレベルなのである。階級による特権、貴族と官僚による搾取、司法の完全なる不在、労働と少しも比例しない収入の不安定さ、いまだ改革を知らない東洋諸国の政府が拠りどころにする最悪の因習を繰り返してきた政府、策略をめぐらすどろぼう官僚、王宮と小さな後宮に蟄居したせいで衰弱した政府」(『朝鮮紀行』)と書いている、内側から腐敗し、国家として崩壊していたのだ。 
ダレの『朝鮮事情』には「彼らは、怒りっぽいが、それと同程度に、復讐心に満ちている。たとえば、50の陰謀のうち49までが何人かの陰謀加担者によって事前に暴露される。これらはほとんどいつも、個人的な恨みを満足させるためのものであったり、かつての少し辛辣な言葉に対する仕返しのためであったりする。敵対する者たちの頭上に懲罰を加えることができるならば、自分が罰せられることなど、彼らにとってはなんでもないことである」「朝鮮人は一般に、頑固で、気難しく、怒りっぽく、執念深い」とあるが、まるで現代の韓国について語っているようだ。
朴槿恵氏は“千年経っても恨みは晴れない”と言ったが、国家の最高責任者がそういう意識では、未来がどうなるかは明らかだ。 
多大な影響の下に日本を模倣していた国が、改竄や捏造、歪曲を繰り返し、証拠となる文字や物的証拠を無視して恨みごとを言う。 
韓国の1996年版の高校生用『国史(上)』には、「倭乱でわれわれが勝利を収めることができたのは、わが民族の持つ潜在力がすぐれていたためである。すなわち、官軍レベルの国防能力では、わが方が日本に遅れをとっていたが、全国民的レベルでは、日本を凌駕した」と書かれている。
そうではない。
明の援軍を頼んで戦ったのが史実だ。 
シナを頼むのは近代においても変わることはなく、イザベラ・バードは「朝鮮は、数世紀来中国の属国であり、他の諸国とはなんら関係していなかったので、宗教、文明、思想および風俗の上で中国が朝鮮に及ぼした影響はとても大きかった」と見ている。
当時の朝鮮の人々は中国の文化や教育を懸命に勉強している。
自ら同化を望んでいるのだ。 
さらに「かなり丈夫にみえる火縄銃を作る。この国には非常に質のいい銅があるにもかかわらず、彼らが使うすべてのものは、日本から運んできたものである」
「しかし不思議なことに、にもかかわらず軍隊は概して非常に弱く、彼らは重大な危険があるとさえ見れば、武器を放棄して四方へ逃亡することしか考えない」と続く。 
宣教師の証言と彼らの歴史認識にも乖離がありすぎる。
技術力はない。
民衆への搾取と圧政で為政者に対する忠誠心が薄くなっている。
その上、両班(貴族)たちは我先に逃げ出す。
そのことを秀吉軍は知っていたから、あっという間に占領できたのではないか。

この稿続く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?