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【毒親】おばあちゃん、キライ
声を大にして主張したことはないですが。
私はあまりお年寄りが得意ではありません。
その中でも特に、自分のおばあちゃんが好きではありません。
父方母方ともに、祖父は早くに亡くなっていて。
祖母は、90代になった今も自分のことは自分で出来る、そんな祖母たちです。
おばあちゃん、という言葉のイメージには
なんとなく、優しくて孫が大好きで、みたいな
勝手に甘々なイメージを抱いてしまう自分がいたので
勝手に理想と現実のギャップに
子どもながらに打ちひしがれただけかもしれません。
小さい頃はほぼ同居状態だった父方の祖母は
日頃から母と言い合い、喧嘩をしては
母への愚痴を息子である父や近所の人に言いふらすような、そんな勝ち気で計算高い人。
少しだけ遠くに住む母方の祖母は
よく喋り、よく笑うけれど
その話の内容はいつも誰かの悪口で。
気が合わない母とはよく大声で言い合いをし、母の愚痴を私に聞かせ、子どもは嫌いだ、と子どもだった私に面と向かって言えてしまう、そんな人。
結果、母は誰となら上手くやれるのか、とも思うけれど
母曰く、母が誰かとぶつかるのは私を守るためらしいので。
そうやって無意識に娘の私を
罪悪感でサンドしてくる母の話は一旦置いておきますが。
そんな祖母たちを見て大人になった私は
お年寄りが苦手です。
いつも自分勝手で、自分が正しいと思い込んでいて
新しい意見を取り入れる気は更々ないくせに
困った時だけ身内を頼りにして
少しでも無碍にされたと思ったら、その愚痴を大袈裟に周りにアピールして喚いて
途端にお年寄りというポイントを最大限に活用としようとする意地の悪さが、大嫌いです。
けれど、世の中には
優しくて、可愛らしくて、素敵に歳を重ねている女性たちが存在することも、勿論わかっています。
そんな彼女たちが
すごく遠い存在に思えて怖いのは
きっと私自身が
そんな可愛らしい理想のおばあちゃんになれる気がしないからだと、時々寂しくなります。
自分の祖母も、母も、
優しくてお茶目で可愛らしい人では決してないから
自分も将来そうなるんじゃないか、と
悲観的になってしまうのだと。
答え合わせは自分が歳を重ねた頃にしか出来ないので
それまでに予防と対策を打たねばならないのですが
歳を重ねることを楽しみに思えないのは
祖母の背中と、母の背中が
あまりにも寂しそうだからです。
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