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詩まとめ

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詩のまとめです。感情が滲み出てくるような詩を書きます。
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2023年5月の記事一覧

【詩】上書き

見えた波も、すぐに揮発してしまうから、僕は、どこまでも僕のまま。大きく口を開けて、いとも簡単に僕たちを呑み込んでしまうような、そんな荒波に見えるけれども、本当は、大海を魅せるだけの蜃気楼なんだ、物語なんて。マッチ一本で、赤い炎に生まれ変わって、しばらくすると白い灰に生まれ変わってめまぐるしいのに、僕は、すこしも情報を書き換えられない。変わらないままの僕は、言葉だけが吐き出せなかった。海水が肺を満た

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【詩】燕

生まれたときから、なにも、与えるものを持たない。ルビーもサファイアも、ただ遠くから眺めるだけのもので、きっとこの瞬間、誰かの指輪の上で光っているから、ずっと星みたいだなと思っていた。何にも触れられない。みんなみんな、僕のほうなんて一度も向かずに、決められたどこかへと去っていって、言葉ばかりが周りに溢れていて、ただ僕の眼が、鋭い剣に、貫かれればよかったのに。
濡れた瞼を拭いている。いつだって燕は遥か

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