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同和問題に熱心な学校で私をいじめていたのは被差別部落出身の子ども達でした〜入学式〜

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私がこの記事を書く理由などを細かく記してあります。

※部落差別問題を軽視または差別の助長を促す意図はありません※
ただし文中の中で「差別的」だと感じる表現が出てくるかもしれませんので閲覧は自己責任でお願い致します。

近隣2つの小学校が一緒になる中学校

私が通っていた中学校はA地域とB地域の小学校から当たり前に進む子ども達が多かったです。
此処へ入学しないのは私立受験などで別の学校へ通う子のみと言っても過言ではありませんでした。
私も私立受験などせずに「地元だから」当たり前に入学式した1人です。

「お前、部落?」

入学式、前の席に座っていた女子生徒に振り向きざまに言われた言葉です。
お恥ずかしい話ですが、当時の私は同和問題には明るくありませんでした。
何を問われたのか分からず、黙っていると

「耳ないんか?どこ小出身?」

と畳み掛けられました。

どぎまぎしながらも「B小です…」と小声で答えた私に

「は?敬語うっざ…。B小なら部落じゃないって言えや。お高く止まってんちゃうぞ」

と言い捨て、彼女は前を向きました。

他人かつ初対面の人にそんな物言いをされたのは初めてで恐怖でしばらく体が動きませんでした。
その質問をされたのは私だけではなく、A小出身の複数人が先生が来るまで手当たり次第に声を掛けていました。
そもそも冒頭で説明した通り教室には基本A小かB小出身者しかいません。
どちらの小学校も超マンモス校とかではなく……わざわざ聞かなくてもA小で見たことない顔ならB小、B小で見たことない顔ならA小出身です。
会話のきっかけと言うにはあまりに乱暴すぎて私は入学式のその日に不安でいっぱいになりました。

学校の特殊性について事前に説明はなかった

私は同和教育推進校とか同和教育が盛んとか…そういうことを事前に聞いた覚えがありません。
辛すぎる記憶なので自ら封印した?とか親はさすがに知ってた?とか…色々疑いましたが、私が習って来ることにビックリしていたくらいだから親も詳しくはなかったんだろうなって感じです。
どう説明すべきか分からなかった可能性もありますが。
ただ中学校の基本ルールはA小に合わせるって暗黙のルールが存在し、皆にそれを強いるならB小の子どもとその保護者への配慮があってもいい気がしました。
先生達も他の地域から転勤してきた方もいらっしゃったので真に理解している人の方が少なかったが故の出来事だったのかもしれません。

嫌な予感は的中

A小の子ども達は入学式初日にクラスメイトを「部落出身者とそうじゃない者」に分けました。
その意味は今でも分かりません。
でも心がすごくざわついたことを覚えています。
「そうじゃない者」に分類された私の同和教育推進校での地獄のような日々が始まってしまいました。

続く→


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