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人生は玉ねぎ


将来のことをよく考えていた。

しかし全てを失ってから、その思想がとても意味のない思想だと気付いた。

究極的な将来は、死だ。

どの道始まりがあれば終わりがある。苦しいことも終わりがあるのだ。

常に今

気にするのは老後や将来のことだが、そんなものを気にしてどうするのか。
櫻井敦司もHEATHも50代で死んだ。還暦を迎える前に死んだのだ。河村隆一だって50代で癌が見つかったのだ。
人生でいちばん大事な時期はいつか。
10代?20代?30代?

違う。常に今だ。完全体や全盛期などない。
身体的なピークはあるだろうが、精神や環境のピークはよく分からないだろう。
誰が生きている時が世界の全盛期なのか。スティーブ・ジョブズか、三浦健太郎か。
何を悟っている時が、精神の成熟か。諸行無常か、人間の愚かさか。
夢を追っていて不満な時か、叶えて虚しくなっている時か。

あの時は良かったとか、将来はこうしたいとか…無意味。
常にその瞬間瞬間がベストバウトでやりたい事をやればいいだけだ。長い目で見る必要は全くない。

人生は玉ねぎ

玉ねぎの実を求める人がいる。実は夢や目標だ。
しかし皮を剥いても実は出てこない。
気付いたら皮すらも無くなっていた。実など最初から無かったのだ。
剥いて捨てていた皮こそがメインである事に気付かなかった。
僕は今になってその事に気付いたのだった。

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