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《映画レビュー》ザ・ボーイ 鹿になった少年

前に映画を観ました。
タイトルは

ザ・ボーイ   鹿になった少年

です。

2015年頃に上映されたアメリカの映画。
ジャンルはサイコスリラー。

タイトルと表紙からして「呪術系かな?」と予想したのですが、違いました。


あらすじ

1989年夏、コロラド州のとある田舎町。9歳の少年テッドは、モーテルを経営する父親ジョンと2人で暮らしていた。ジョンはアルコール依存症で、母親は彼に愛想を尽かして出て行ってしまっていた。さらにジョンはテッドのことをあまり構ってくれていなかった。
テッドは孤独な日々を過ごすうち、ふとしたことをきっかけに“死”の魅力に取り憑かれるようになる。やがて、心の内に邪悪さが芽生え始めたテッドは狂気の行動に走っていく。

Wikipedia


感想と評価

ひと言で言うと《地味》でした。薄暗い雰囲気は良かったんですけど。

テッド君がヤバい奴です。
ヤバい奴になった理由が分かれば感情移入できるのですが、全く理由が分からない。
ただ最初からヤバい奴で、触法行為がエスカレートしてしまったというお話。

オカルト要素は一切出てきません。テッド君がナチュラルボーンサイコパスという意味ではサイコスリラー映画でしたね。カタルシスなんて一切無い。なんせ最初から最後まで感情移入できませんから。

人でなしになったという意味では鹿になったのかもしれませんが、鹿ってあんな悪意を持った行動するのでしょうか。

僕の評価は星1つです。

他のレビュー

以下、映画サイトのレビューです。
ちなみに映画サイトの全体的な評価は星3つ行かないくらいです。

非常に低い。

ホラーというよりサイコサスペンスか。少年の心に宿るモヤモヤがどす黒く変色してゆき、最後の大爆発へと繋がってゆく。そんな物語だ。
だが、終盤までは非常に静かでおとなしい映画なのである。おとなしいにも程があるのだ。


いや~、それにしてもよく寝た。
久しぶりに心地よい眠りへと誘っていただいたのだ。
ちょっと辛抱を要する作品かもしれない。
なんせエアウィーヴ並みの寝心地の良さを誇る作品なのだ。
気がつけば夢の中、という事態が生起する確率は極めて高いのである。
しかし、そこは目をグッと見開いて鑑賞していただきたい。
静かな展開の中に漂う、独特で不穏な空気感は悪くないのである。
丁寧に作られている印象があって好感が持てるし、ちょっとした伏線もあるのだ。
眠いなどと失礼な事は言わず、ちゃんと観ていただきたいものである。

鹿の憑依的なものかと思って鑑賞したが、全然想像と違った。
鹿になったとは?私には全然わからなかった。
不穏な空気だけで進んでいく感じでテンポは遅め。
徐々に少年の凶行がエスカレートしていくが少年の心情などはほぼ見えない為、サイコパスチルドレンといったところ。
空気感だけは良かった。

静謐のなかの情動を描こうとはしている系映画。全然嫌いじゃない!
サイコ少年が覚醒するまでの物語。
本作はやたらと現実味を帯びており、他の作品にはない気持ち悪さがあった。リアリティラインを引き上げたが、その分上手く作用していない部分も多く、手放しには褒められない作品。
暴行を受けた少年が、産まれたての子鹿に見えるのは憎い演出だった。

次第に少年の心情が変化していく様は、ゆっくりながら確実に歪んでいき、良い雰囲気が出てます。環境が産んだ少年の心の変化がある。内容の割に尺はあるが、悪が育っていく様な展開はじわじわと楽しめる。

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