カリスマは技術じゃない
どれだけ上手くても、やっているのがマイナーなスポーツだったり、本人の人格がアレだったりすると人気も知名度も出ないようだ。
ゴロフキンやメイウェザー、ボレロは強いがあまり知名度は無い。
メイウェザーは日本に来てから知名度が上がったが、パッキャオやモハメド・アリ、ロイ・ジョーンズの方が人気も知名度もある。
UFCにおいてもそうで、ヌルマゴメドフは無敗で最強だったが、知名度や人気はマクレガーの方が上だった。
ゲームのパッケージにもなったし、メイウェザーとも戦ったくらいだから。
そしてヒョードル。
彼は無敗ではないが、試合内容で評価されている。逆にヒクソン・グレイシーは無敗でキャリアを終えたが、対戦相手が対戦相手なので、人気はそこまでなかった。
業界全体にも言えることなのかもしれない。
何をやっているかではなく、誰がやっているか。
評価されているのは井上尚弥であってボクシングではない。
注目されているのは藤井聡太であって将棋ではない。
人気があるのは大谷翔平であって野球ではない。
これはAIが普及しきっても変わらない法則なのだろう。
戦績や強さ、上手さはニアイコール。
見たくなるものには《ストーリー》がいるらしい。
ただ強い、ただ上手いだけでは人の心は動かないようだ。
因縁や生い立ち、人格、人間関係、年齢性別、国籍、人種etc…
戦い
でもただの戦いじゃない。
《幼なじみとの》戦い。
《無敗同士の》戦い。
そこに強さや上手さは関係ない。
《最弱同士の》戦いでも人気は出そうだ。
俺は観る。
ハルウララVSカメ とか。
いやカメは言い過ぎたか。
いやでもワンチャンカメにも負けるのか!?みたいな予定不調和が気になるんだよね。
強さだけが評価されるなら、猪木はあんなに知名度ない。というかプロレスラーの存在意義自体ない。
《有名人》というブランド力に近い。
それらの人は強さや上手さ、勝ち負けでは測られない。
絵画とかもそうじゃん。
ピカソの絵とか俺らからしたら幼稚園児の落書きだけど、知名度あるから人気にもなるよねってこと。
なんなら芸能人が書いたサインがそうだ。サインなんて俺らでも書けるけど、芸能人がやってるから価値が出る。
上手い下手は関係ない。
それこそ朝倉未来がそーゆーのやってたな。自分の描いた絵だかをオークションにかけたの。
朝倉未来も負けた経験あるし、最強ではない。
しかし人気はトップ。
《路上の伝説》というストーリーがあるからだろう。
そしてそれらの人をカリスマやスターと呼ぶ。
ひろゆきもとかも多分そうで、知識は浅くて間違っていても有名人というカテゴリーで評価されている。
おれもそうなりたい。
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