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山の怪談

山には様々な怪異がある。
心霊とはまた違ったもの。
オカルトというより、スピリチュアルに近い。
心霊スポットというより、パワースポットというか。


マタギ

マタギとは。山の漁師。主にツキノワグマを狩る。
雪深い地。集団猟をする。1日に40キロ歩くのは当たり前。

不思議な話

マタギたちは不思議な話をする。嘘かホントか。
土管かと思ったら大蛇だった
その話が本当だとすると、その蛇は6〜7mということになる。
そんな蛇がいるわけがないのだが、周りのマタギに聞くと「いる」と言ったり、「いない」といったり「噂にはチラホラ聞いてる」と、意外に意見が分かれた。まるで都市伝説のよう。ツチノコみたいな。


集団猟をしていると、1人だけ連絡がつかなくなることがある。後に発見されるのだが、かなり離れた場所かつ、はぐれたマタギ本人には記憶がない。発見した人曰く、そのマタギは目が虚ろだったらしい。一度行った場所に二度と行けなくなったりすることもあるとのこと。


複数人ゆえの体験

狩りの最中にマタギ以外の会話が聞こえる。マタギは複数人で狩りをすると前述したが、離れた場所でも全員その話し声を聞いている。人間がいると発砲できないため、慎重に位置を連携して確かめようとしたが、各自で認識している音源がバラバラなのだ。会話しているのは人間ではないということで、嫌な予感を覚え、狩りを中断する。マタギ間では怪異が起こった時、狩りをしないのが賢明らしい。


キツネ?

キツネが尻尾を振ったら光ったという話もある。
これも田舎の人に聞くと「夜光虫をつけてる」とか「妖術を使っている」とか。信憑性や理論としては置いておいて、キツネが光るという人は一定数いる。
街灯ひとつない夜道に、スポットライトのようなものがあり、それが動く。UFOだとする人もいる。

ある研究者は「この世に不思議なことなどない。科学で全て証明できる」と主張する。
《山怪》の作者である田中が「ご自身で体験した不思議なこと、本当にありませんか?」と聞くと「1つだけあるかも」と研究者。
夜に道を歩いていたら、墓場辺りに人魂のようなものが漂っていた。その得体の知れない光る玉は、墓の中に入るようなかたちで消えた。
研究者の解釈は、民家の明かりの反射だということ。
山の中であるため、その理屈は無理がある。近くに民家はないハズだから。


____人は自分の解釈したいように物事を解釈する


キツネの報復

夜の林道にキツネがおり、車の前に走っていたのでアクセルを吹かしたりして煽った。
運転手が宿泊先について寝ていた時、ノック音が聞こえた。玄関まで行くと、女がいたことに気付いた。美人だったのでつい魅了され、ホイホイついていくことになった。
抱きつこうと思ったが、なぜかすり抜ける。
そんなかんなで集落を一晩中歩き回ったそうな。

幻の夜店

夜の雪道を歩いていたら、前に夜店がでていた。それらはハッキリ見えたが、一定時間で消えて、元の雪道に戻った。
子供が関係している可能性がある。尻尾が光っているキツネを見たのも子供だったし、夜店を見た体験をしたのも子供。キツネが喜ばせようとしているのかもしれない。

謎の人

見える人と見えない人がいる現象もある。
坂道から人が降りてくる。
体験者は二人組だったのだが、そのうち1人にしか認識できない。
「あれ。人が来る」
「誰もいないよ」
というような感じ。山怪の作者、田中康広先生はキツネだろうとしているが、本当にキツネなのだろうか。これは心霊系では?

タヌキ?

謎の音 系

木を切る音がすると。
チェーンソーの音。そして木が倒れる音までする。しかし作業する人も、倒れる木も見当たらない。
これはタヌキらしい。

太鼓、口笛、叫び声…。様々な音を真似するらしい。

音の原因を分からないままにしている地域もある。
タヌキではなく、なんだかよく分からない音。そっちの方が気持ち悪いと思うのだが…。

叫び声に関しては、トラツグミだという人もいるが、トラツグミの鳴き声を人の叫び声と聞き間違えるだろうか。
人は解釈したいように解釈するので、その人も自分を納得させようとしているだけのこじつけなのかもしれない。

叫び声だけではなく、笑い声が聞こえる事例もある。
それはタヌキではなく、天狗だとしている人が多い。
本当に天狗かどうかは分からない。結局人間の決めつけなので。実際に天狗を見た人がいるわけでもないし。

ただ、タヌキと天狗の解釈の違いはどこなのだろうか。
笑い声もタヌキかもしれないし、叫び声やチェーンソーの音も天狗かもしれないのに。

これも人間が納得するだけのこじつけだろうか。

立った!

しかしタヌキを見た体験談もある。
歩いている最中、後ろから足音が聞こえる。振り返っても誰もいない。
ノーモーションで振り向くと、タヌキが立っていたらしい。

迷う 系

家につかない。ずっとループする。昼なのにだ。
その人はたまたまケータイを持っていたため、知人を呼んで帰れたようだ。


参考動画



にしても話はワンパターンになりがちだな。
光か幻覚かぐらいだ。




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