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「一人は無力だ。」(詩)

一人は無力だ。


誰であっても、

他人に助けられて生きている。


一人では誰も生きていけないけど。


私は他人が怖かった。


自分を助けてくれた人。


自分に優しくしてくれた人。


何割かは、エゴで出来ていたから。


本当に他人のために

他人を救おうとする人は少ない。


もし本当に存在するなら

本来、幸せになるべき人だ。


なのに。


そんな人が幸せになれるとは限らない。


時に

利用されたり。


自分のやりたいことが出来なかったりする。


なにより。


そんな生き方をしている人は

本当の自分を知らない。


無理をしてでも

他人を救うことを正義としている。


その選択が、

どれ程自分を傷付けているかを知らないままに。


自ら地獄に足を踏み入れる。


そんなことをする必要はないのに。


分かっていても。 


私には、

その人を助けることは出来ない。


自分を救うのは、

いつだって自分であるべきだ。


それでも。


一人は無力だ。


誰であっても、

他人に助けられて生きている。


一人では誰も生きていけないけど。


根本的な部分を救ってくれる人はいない。


多くの人と関わって。


多くの言葉を聞いて。


その度に、

少しずつ自分が変わっていく。


変わっていくと、少しずつ。


楽になっていった私の人生。


今も、私は他人が怖い。


平気で人を傷付ける人。


利用しようとする人。


当然、いい人ばかりではない。


相性だってある。


そんな人たちを対処しなければ、

到底生きられないと。


悟らせてくること。


手を下す度に、

自分をどんどん汚させてくること。


そんな怖い人達と

強制的に関わらせてこようとする社会が。


何度だって嫌だと思った。


でも。


自分を助けてくれた人。


自分を本気で心配してくれた人。


そんな人達もいる社会だったから。


私は今まで、生きてきた。


きっと、そうなのだろう。

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