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【全文公開】面白い大阪の政治33:IRへの姿勢と自民の矛盾

政府が開業を推進してきたIR(統合型リゾート)。長崎、和歌山、横浜などが断念する中で日本で現在唯一開業できる事になったのは大阪である。
もちろんその開業に反対する人や組織はいるし、そいつらを否定するつもりはない。
日本共産党なんかは党全体で反対しているけど、開業決まったらその声は抑えられているようだ。これ以上言っても無駄なら変に騒がない方がいいと思っている。
しかし大阪に認可が下りてもなお、未だに騒ぎ続けている奴らがいる。


反維新が未だに抵抗する理由

今や大阪でのIR開業や万博の開催は決定事項であり、簡単には覆す事ができない。
それでも何処かに一縷の望みを託して反維新は未だにIR反対を訴え続けている。

うるさい少数派・れいわ新選組

うるさい少数派(ノイジーマイノリティ)としてIR反対を高らかに叫んでいるのが「れいわ新選組」である。
根っからの維新嫌いで有名な「国会議員」の皮を被った「活動家」大石晃子を筆頭に声高らかにIRのみならず維新のやることなす事を反対や非難するデモを繰り返している。
それだけでなく、開業反対の署名活動をして20万筆集めたから廃案にしろというわけのわからないことをやっている。結局は市議会府議会共に即否決されるが往生際が悪すぎだ。
これに無知な輩は食らいつきそうだけど、橋下徹や吉村洋文により多少政治をかじってる「にわか」以上の面々は冷ややかに見る事ができる。

ただうるさいだけです。

自民系の抵抗

厄介なのは自民党大阪府連、特に大阪市議会に所属する自民党大阪市議団だ。こいつらは国政が推進しているIRに対して真っ向から反対の姿勢をとっている。そのため国政にとっても頭を抱えていた。

2022年4月のエイプリルフールに、「自民党幹事長が自民党大阪市議団を全員除名した」と当時のTwitterにツイートしていた。

「ホンマか?そりゃ自民党本部の意向に逆らいまくってる奴らだもんな」とついつい信じてしまいそうなポスト(ツイート)だった。これをほんまに実現してくらたらと思う。

横浜は断念

横浜でも一時期IRを開業・誘致の計画があった。
これにより大阪での開業を考えていたサンズという企業は横浜へ乗り換え…
しかし横浜は問題だらけだった。

港湾事業を停めてでもやることだったのか?

2021年まで横浜市長だった林文子氏が市長時代の公約に無いにも関わらずいきなり2019年頃にIR計画を言い出したのが騒動の発端だ。
開業予定場所は山下埠頭近辺という事だったが、「港湾事業を廃止または縮小してでもやることか?」と疑問だらけだった。
これに横浜のドン・藤木幸夫氏は激怒した。そして大半の横浜市民も同調とか関係なく純粋に反対の声をあげていた。港町としての重要な利益となる港湾事業を蔑ろにしたらあかんよ。

2021年8月の横浜市長選

このハマのドンを筆頭としたIR反対の声が大きく影響したなか迎えた2021年8月の横浜市長選挙。当時の現職だった林文子氏は大きく票を減らし、IR反対派な野党統一候補が当選。そのためIR誘致は白紙撤回されてしまう。とは言え大阪から見れば公約外のことしてるからあかんわと言いたくなる。横浜の市民の反対の声は純粋で大きかったし、横浜はIRなくても十分発展できるところなのは確かです。

横浜の前例を大阪にも取り入れようとした狸

話を大阪に戻そう。
大阪は維新が公約としても入れていたし、開業に伴い付随する問題やギャンブル依存症等の対策にも取り組むことを約束しており現実的な中身に賛成とまではいかないが理解や諦めて受け入れてる人も多い。
個人的には大阪でも「夢洲という何処か近くて遠い立地」を活用するなら最適な所と思っている。
だが徹底的に反発する奴らがいるのも事実である。
2021年の横浜市長交代によるIR開業の廃案という前例を「使える」と判断した大阪の老害狸・小西禎一元大阪府副知事はとんでもない執念でIR開業を妨害してきた。

「争点をIRに絞り込み住民運動と連動するカタチに持ち込めば、横浜市同様、反IRを訴える陣営が勝つ。谷口と北野を擁立した「アップデートおおさか」の事務局長を務めた元大阪府副知事の小西禎一(68)は、このような青写真を描いていた。」

読売テレビ

「長崎はいいけど大阪の開業だけはアカン」と言わんばかりに2022年9月に国土交通相と岸田文雄宛に大阪のIR認可を出さないように懇願してきた。自民党大阪府連・自民党大阪市議団が維新への反発・抵抗で頑張っている事に岸田は情を感じてしまい、本来最速で下ろす予定だった2022年11月を通り越してしまい統一地方選挙まで様子見してきた。この間「早く出せ!」と言う声も聞こえたが、岸田は馬耳東風と言わんばかりに無視していた。岸田は大阪自民の動きと小西の請願を重視していたのだ。次の大阪ダブル選挙で反維新が勝つ事で計画を白紙にしたかったからだ。
もしダブル選挙前に認可して、この後の大阪ダブル選挙にて自陣含めた反維新が勝つと簡単に取り消すことができない。それで評判下がるのが嫌がったのだ。

IRのかわりにディズニー?

認可が下りないまま迎えた2023年春の統一地方選挙、その間にIRの開業予定地である夢洲の活用方法を巡って大阪自民陣営がとんでもないことを言い出した。

「夢洲にディズニーリゾートを!」

衆院選に落選中の一部自民党の関係者、地方議員選挙候補者が公約としてマジに語っていたもんだから呆れるしかなかった。
詳しいことは上の記事をクリックして見ていただきたい。
結局こいつらも維新に負けたんだけどね。

遅い認可

岸田は認可を下さないまま、大阪ダブル選挙にてIR反対派の非維新陣営の代表格となる「アップデートおおさか」の候補を応援していた。岸田も維新憎しなんだなと実感すると共に、市長候補となった元自民大阪市議会議員は持ち上げるも、自民批判をしまくるヒョウ柄のババアには大した言葉をかけずに塩対応しておりわかりやすいほどのバカだなとも思ったわ。
ま、それも結局は全てにおいて維新が勝利をしたため、これ以上引き延ばすのが限界と踏まえてダブル選挙後にようやく認可を出したが、これにより開業が延期になってしまったのは痛い話しである。
これにより反対派は無駄な努力をしたと言うことで、燃え尽きている…ザマァ!

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今まで書いてきた「面白い大阪の政治」シリーズはネタが枯渇してきたので、次回から書きたかった「実話を元にした小説」と交互に不定期に投稿しようと思います。
今後とも何卒よろしくお願いします。

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