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ペットとのお別れに正面から向き合う

今月14歳になるチワワと暮らしています。
名前は【はな】。

ほとんど病気をすることもなく、いつも元気だったはなちゃん。
そんなわけないのに、はなちゃんはいつまでもずーっと元気でいてくれる。
そんな思い込みをさせてくれるほど元気だったのに、昨年あたりから、「年をとったな…」と思うことが増えてきました。

いつかお別れしなくちゃいけない時がくる。
最近、ずっと逃げてきたその現実に、自ら向き合うようにしています。

そうしようと思ったのは、高校生の頃、一緒に暮らしていた猫ときちんとお別れをすることができなかったから。

猫の名前は【わかめ】
名付け親は私ですが、なぜわかめにしたのかは記憶にありません。

わかめは、一人っ子の私の遊び相手でした。

こんなふうに…

オセロに付き合ってくれる猫と
猫とオセロをする寂しい私

寂しい私を癒してくれていたわかめもいつしか年を取り、だんだん元気がなくなっていきました。
ある日の朝「もうダメだな」と思った時。わかめの辛そうな姿を見ることに耐えられず、私はいつもより早く学校へ行きました。

わかめが死んでしまう瞬間に立ち会う勇気がなかったのです。

そして夕方帰宅すると、わかめはもういませんでした。
わかめの最期を聞こうとしない私に、母は何も話しませんでした。
私が現実から逃げたいことを理解してくれていたのだと思います。

ずっと一緒にいてくれたのに、悲しいお別れの瞬間から逃げた私は、わかめの死を目の当たりにしていないため、まだどこかで元気に生きている、と思い込むことでしか自分を守ることができませんでした。

今思うと、本当に申し訳ないことをしたと思っています。
もう35年前のことですが、いつか来るはなちゃんとのお別れを悔いなく受け止めようと考えることで、やっとわかめとのお別れに向き合わせてもらっている気になっています。
勝手すぎますけどね。

はなちゃんは、一日のほとんどを寝て過ごすようになりました。
目も見えずらくなっているようです。
粗相などしたことがなかったのに、家中がはなちゃんのトイレになりました。家の中で素足でう〇こを踏むという、体験ができます。
お散歩に行くと、自分の家が分からず、同じところを行ったり来たりするだけになりました。
お留守番ができなくなったのか、私が外出から帰ってくると「寂しかったやんけ!どこ行ってたんや」と、ブチ切れるようになりました。
触ろうとすると噛みつかれることも増えました。
食いしん坊だったのに、ご飯もあまり食べなくなりました。

月に一度、病院で診てもらっていますが、病気を治すために体を傷つけることはしないと決めています。
命の期限を私が決めるのはどうなのか? と悩みもしましたが、それを決断するのも私の責任だと思って、そう決めました。

14歳と言う年齢の割には、まだまだ元気なほうだと思います。
それでもいつかはお別れしないといけない日やはってくるし、そしてそれは遠い遠い未来ではなく…

私の勝手で私の家族になってもらったはなちゃん。
最後まで責任を持って、大切にします。
そして、その勇気をくれたわかめに、35年越しの感謝をしています。

と書いているだけで泣けてくる。
はなちゃん、まだ元気なのに(笑)




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