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進化論と心理学と脳科学的な人間学(Ⅲ男と女)

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結婚は恋愛のハッピーエンドか?


我々人間は脳内に行動様式の指示書みたいなプログラムを脳内に仕込まれて生まれてきます。
そのプログラムは200万年前の石器時代に最適化されたものです。
どんなプログラムかというと、当時の狩猟採集生活に適合したものです。

200万年前、我々は数十人の原子共同体(コミューン)で暮らし狩猟生活を送っていました。
そこでの男女の関係は一夫一婦制ではなく、女性は同時に複数の男性と性的関係を持ち、親密な関係を築くことが出来ました。男性はどれが我が子か断定できないため、どの子も同等に気遣ったでしょう。

こんな生活形態に最適化された脳を持つ我々にとって、一夫一婦制の結婚という男女関係は不自然極まりないと言えます。
恋愛は自然ですが結婚は不自然な行為なのです。
不自然な状態を長期に続ければ亀裂が生じてくるのが自然の摂理というもの。
不自然だからこそ婚姻という契約書でお互いをがんじがらめに縛り付ける必要があるわけです。

私事ですが、私は2度結婚しました。

一回目の失敗でこんな経験則を得ました。
「次に結婚するなら料理好きの女性にしよう!」
結婚を維持するには女性側の「料理好き」と「コミュニケーション能力」が必須だと考えたのです。結婚とはつまるところ男女が協力し合って子育ての為の巣を作っていこうとする営巣行為です。
その巣を快適に維持し、子が巣立ってからも、四季折々の行事で親元に好んで訪ねてこられるような「古巣」に出来るかどうかは、女性の「料理能力」と「コミュニケーション能力」にかかっているように思えるのです。

「二度と結婚なんかするものか」
こう誓って10年後、また同じ失敗を繰り返しているのに気づきました。
1回目の経験から得た知恵がまるで生きてない結婚をしたのです。

どうして経験則をいかせなかったのでしょう?
それは恋愛のせいです。
我々は恋愛の当然のゴールとして結婚をとらえています。
恋愛は自然な行為なのですが一種の病気でもあるのです。
お互いにお互いの偶像を頭の中に作ってしまいリアルな相手が見えなくなってしまう病気なのです。
こんな状態では経験から得た知恵は何の役にも立たないのです。

恋愛は自然な行為だが、結婚(婚姻)は社会契約なのです。
恋愛の自然なゴールが結婚(婚姻)だと勘違いして成行きのまま結婚(婚姻)してしまうのは、お互いに奴隷契約書にメクラ印を押すようなものなのです。

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