ワーケーション#02 奈良県川上村は山奥の森林ワンダーランド
パーソナルコーチのゆりです。
10月からはじめたコーチのワーケーション、11月は奈良県の川上村というところへ行ってきました。
今回は、コーチ仲間のめいちゃんと楽しいふたり旅!
羽田空港→伊丹空港→大阪市内→奈良県→大和上市駅から車で約40分!
door to doorで約7時間…!WHOOOOワーケーション感高まりますね!
今回のワーケーション、いっろんなことが起こって衝撃の体験、からの気づきを得たのでこのnote長いです。
何かのお供に読んでもらえたら嬉しいです!
川上村ってどんなところ?
川上村は、奈良県南部の山奥に位置する、人口1,300人程度の村。吉野杉等を育てる、吉野林業の中心地でもあります。
この村は2045年の人口減少率が日本ワースト1位とされる村でもあるそうで、今回お世話になったホストファミリーには5歳の男の子がいたのですが、 数年ぶりの!待望の男の子誕生だったとのこと。
新幹線の方が早いと思うのですが、飛行機の特典航空券がある私は、飛行機でいざ奈良(大阪経由)へ!
なんと10年ぶりの関西への旅でした。年月の早さにびっくりする…。
旅のお題と、プロローグ
今回、この旅にはひとつお題がありました。それは、「好きな本を1冊持ってくること」。
この問いをもらって、ここ数年、ビジネス書かコーチングに関する本しか読んでいなかった自分に気づきます。こういう時、素敵な小説とか詩集とかを持ってこれる人って素敵だな〜と思いつつ改めて自分の本棚を見ていたら、「星の王子さま」を思い出しました。
そうだ、昔は好きで箱根のミュージアム行ったり、絵本を買っていたりしたんだった。 移動中にもう一度読み返してみようと思い、カラーイラスト版を手に取り家を出ました。
飛行機の中で、たぶん20年ぶりくらいに再会した「星の王子さま」に、私は感極まって涙…。しばし言葉を失います。
よもやこの本が、この旅のキーワードになるとは…この時はまったく思いませんでした…(フラグ)
いざ、川上村!
今回とてもお世話になったのは、「Craft Sauna Club」の小川さん(以下おがちゃん)と、「暮らす宿HANARE」さん&ホストファミリーの皆さま!
「Craft Sauna Club」さんは会員制のサウナクラブ&クラフトアウトドアフィールドを展開されているのですが、最寄駅(といっても車で40分の距離)まで迎えにきてくださったり、私たちのお昼のことも気にしてくださったりと、とにかく素晴らしすぎるホスピタリティでお世話になりまくりました。
ウェルカムの文字に迎えられ、テンションMAX!
見てくださいこの…!優しさと温もり溢れる宿を…!
到着してすぐ、私とめいちゃんはオンライン打ち合わせがあったので、こたつで暖をとりつつそちらに参加。どこでも働けるって本当に良い。
打ち合わせ後、やっとこお昼(すでにもう15時…)。途中で買った柿の葉すしをふたりでぺろりと平らげました。
これめちゃくちゃ美味しくて、人生で食べた柿の葉すしの中で一番美味しかったです。ナマモノだから無理だけど、お取り寄せしたい〜!
お店はこちら。
草餅もめちゃくちゃおいしかったのでおすすめです。
草餅と、めいちゃんが買ってきてくれたタルトも堪能し、ひと息ついた後は、おがちゃんに近くの中奥川のいい感じのスポットへ連れて行ってもらいました。
雄大な大自然!
川の水がとても澄んでいてびっくり。この前行った高千穂も透き通っていたけど、ここも同じくらい澄んでいてとても綺麗でした〜!
ただひたすらに気持ちが良く、気がついたのは、「心が気持ちいい」ということ。
都会の苔はぬるぬるしてそうで触りたくないけど、ここの苔はふわふわしていて触りたくなる。触れたくなる自然。
木も枝も柔らかくて、私たちを出迎えてくれるような、そんなものを感じていました。
明日はこんな素敵な場所で、生まれて初めてのアウトドアサウナを体験するんだ…!と、楽しみに中奥川を後にしました。(フラグその2)
夜ご飯はかまどごはん!
夜ご飯は、ホストファミリーの方と一緒に作りました。広い台所で、これもとても楽しい。
偶然カニが届いたとのことで、豪華にカニ鍋!!テンションだだ上がりです!
ご飯の支度ために、薪を割る私。
滞在中、薪割りがうまくなりました。もう暖炉の火だってつけられます。サバイバル能力が上がった感じがして、嬉しいですね。
ご飯はかまどで炊きました!
火加減に注意しながら、パチパチという音がしてきたら、おいしく炊けているサインとのこと。
美味しく炊けましたー!
鍋パーティのはじまりです!
ご飯は、おがちゃんとホストファミリーの皆さんも一緒に、みんなでわいわい食べました。私のワーケーションのテーマのひとつに「会ったことがない人に会う」というのもあるので、この夜は本当に楽しく、いろいろなお話をしながら&聞きながら、カニとお酒を味わいました。
みんなで食べるご飯が、一番美味しいですよね。
夜は…焚き火
そして、夜には。
おがちゃんが焚き火を用意してくれて、とってもチルな時間に。
都内では見えない星空の帯が見えて、空は高くて、川の音と、火のパチパチする音だけが聞こえていました。
都会では得られない時間、余白だけがあったな〜と今もあの味わい深い時間を思い出します。
動画はこちら。
そして、悲劇は起こった…
それは、お風呂に入っている時に起こりました。
メイク落としが目に入った瞬間、私は言葉にならない悲鳴をあげます。
実は日中、川上村に着いてすぐ、おそらく車のシートベルトを強くひいた瞬間だったのか、自分のパーカーの紐のプラスティックの硬いところを自分の眼球の中に激突させて、負傷していたのです。
それまでは痛かったけど我慢できないほどじゃなかったのに、この時のメイク落としが入る事件で、痛みは激痛へと変わります。
やばそうな痛みになってきた……でも、目だし寝たら治るだろう…。
生来のポジティブさでそう考え、その日は早めに寝………
ー 間 ー
…………寝られない(痛くて)😇
病院行かないとやばいかも………。
嫌な予感がしたのですが、ベッドの中で最寄りの眼科を調べたら、車で1時間。
ですよね………!!!
明け方になると、「あ、これサウナ無理だな……」と理解し、準備をしてくれていたおがちゃんに申し訳なさすぎるのですが、泣く泣く断念しました…。これは悲しい。
おがちゃんは、「また来てください」と笑顔で言ってくれていました…。必ずまた来ます…。
大事なものは目で見えない
私は、ぐるぐると考えていました。
なぜこのタイミングで、しかもここへ来てすぐに目を怪我したんだろう。何が起こっているんだろう。
思い出されるのは、飛行機の中で読んでいた「星の王子さま」でした。
染 み る … ! !
最近いろいろあった私には、飛行機で泣くほどに刺さりました。
今まで、なんて目でばかり、言葉の上部だけで、人を、物事を見ていたんだろう。
大事なものは目に見えない。
本当にそう。
もう、人を、物事を、目だけで見るのはやめよう!
心の目で見よう!!
そう思った矢先、目を負傷して見えなくなりました。しかも利き目。
ここ川上村では…というかこれからは、目で見ようとするのはやめて、心の目でいろいろなものを見よう、感じよう。
そう思いました。
起きためいちゃんにいろいろな事情を話すと、めいちゃんは「分かりました!」と、臨機応変に対応してくれました。めいちゃんのハプニング対応力にめっちゃ助けられた〜〜!
残念だけど早めにここを出て、大阪市内の眼科に診てもらうべく、電話予約。
この日はコーチ仲間と大阪で3人で夜ご飯を食べる約束をしていたので、それには間に合いそうでほっとひと安心。
当日の予約はできないとのことだったのですが、無事診てもらえることになったことで安心し、とりあえず朝ごはんを食べて、今日のコンテンツだけ行こう〜!と出発しました(行くんかい)
樽丸職人、春増薫さんとの出会い
すぐ近くに樽丸職人の春増薫さんの工房があり、そこにお邪魔させてもらいました。
奈良の林業の歴史を聞いたり、貴重なお仕事を生で見せていただいたり、杉の木に触れさせてもらえたりしました。
都内にいたら絶対に会えない方に会えるのは、ワーケーションの醍醐味ですね。
春増さんは、「移住じゃなく、都会とこことで二拠点で生活する人が増えればどっちにもいい」的なことをおっしゃっていて、なるほどと思いました。移住じゃなくて二拠点生活をする人が増えたら、機会損出が少ないですもんね。二拠点、憧れるな〜〜〜。
この辺りで私の眼球の痛みが限界を迎えたため…。今回は名残惜しく川上村を後にしました。
最後はこの大自然の中でチェックアウト。
からだで、こころで、この時間を味わいました。
Craft Sauna Clubさん、次回は必ず体験させてください!
初めての眼帯デビュー
大阪市内に戻ってくると、いったんめいちゃんと別れ、私はあべのハルカス内の眼科へ直行。
都会的な最新設備に、安堵感を覚えました…。なんか……大自然と都会のバランスって大事ですよね!!!
という話をめいちゃんともしていました。
こんな絵を描いたりしたよ。
初めての眼帯。視力検査もしてもらい、とりあえずは視力に問題ないことを知り、ひと安心。
今思うとぶっ飛んでるなあと思うのですが、私は眼科の先生に尋ねました。
ゆり「これから飲み会なんですが、アルコールって飲んでもいいですか?」
先生「アルコールは目には関係ないけど、酔いが覚める時に痛いよ〜〜?飲むとしても1杯くらいにしておくのがいいんじゃない?(実際には関西弁でとても優しい感じだった)」
ゆり「じゃあ1杯にしておきます」
という会話をして、アルコール摂取の許可をもらいました。
難波でコーチ仲間のおくちゃんと合流。
ビール………疲れた体に沁みたなあ…!楽しかったです。
帰巣本能だけで帰宅
もうこの辺りから体力的にも眼球的にも限界で、ぼんやりしている私にめいちゃんが関空までの特急のチケットを買ってくれ、おくちゃんとふたりで改札まで見送ってくれました。
無事急行に乗れたと思った瞬間寝落ちしてたし、関空について朦朧としつつ家族にお土産だけかろうじて買って、飛行機に乗ったらまた寝落ち…。
でもどうしても飲みたかった帰りの飛行機でのコンソメスープだけ飲みました。
羽田に着いたらリムジンで家の近くまで帰ったのですが、ここでも寝落ち…。なんとかそこからタクシーに乗り、家まで帰宅したのでした。
眼帯をして深夜によれよれと帰ってきた私に夫が発した、「え…殴られたの?」って言葉が最高だったなと思いつつ、私の長いワーケーションが幕を閉じました。
この旅で得たもの、新しいレンズ
今回の旅で感じたこと。
というのはあるのですが、今回得たもので何より大きかったのは……
レンズの掛け替えです。
私たちは、誰もが独自の「レンズ」を通して世界を見ています。
レンズとは「その人が世界をどう見ているかを決めるもの」で、私たちの意識の成長、発達に伴って変化するものです。
例えば昔はめっちゃ怖い上司だったけど、今は友達みたいな親しみある人に感じる、みたいなことは、その人を見るレンズが変わったことにより起こったりします。
今回、私の利き目の眼球の角膜が大きく傷つき、べろっと盛大に剥がれてしまいました。「角膜上皮剥離」ってやつでした。
3日後に訪れた眼科で見せてもらうと、傷ついた私の角膜は綺麗につるっと回復していました。
眼球の組織って、人間の回復力ってすごいな〜と思ったのですが、同時に思ったのは、あーこれ、物理的にレンズの掛け替えが起こったんだな〜ということ。
新しく私が手に入れたレンズは、とってもご機嫌に世界を見せてくれます。特に身近な人をとても可愛らしく、愛しく見せてくれるので、私はすごいものを手に入れたなと…。
大事なものは目に見えないし、私の新しいレンズは調子がいい。
川上村で私、またひとつ生まれ変わったみたいです。
これ、家にいたら絶対手に入れられなかったものなので、やっぱり外へ出て普段と違う経験するって大事だし、これからも気が向くままに、いろんな場所に呼ばれるままにワーケーションを続けたいなと思いました。
そんなこんなでいろんなものを私にくれた川上村、夏はまた川遊びができてとっても楽しいそうなので、来年の夏にまた遊びに行く予定!
全力で推します。
星の王子さま、このnoteを読んでもう一度読み返したくなった方は、カラーイラストがついているこちらがおすすめです。
スペシャルサンクス!
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