安心安全な場づくりって難しい
先日とあるセミナーに参加しました。キャリアコンサルタントのスキルアップのためのセミナーです。
印象的だったのが、講師の先生が時間をかけて「安心安全な場づくり」をしていたこと。
日頃のキャリアコンサルタントとしての自分を振り返るきっかけになったので書き留めておこうと思います。
こういうセミナーは大抵グループワークがあります。初対面の人と一緒に取り組むわけですが、私は何度もこういう研修に参加しているので、緊張して話せない、なんてことはありませんし、
何よりキャリアコンサルタントの集まりなので、皆さん話を聴くプロ、自己開示もしやすいし、ワークをやるにあたって戸惑うこともありません。
でも、参加者の中には、こういうセミナーに慣れていない方、自分のことを話すのが苦手な方がいらっしゃるんですよね。
そこで講師の先生は、セミナーの冒頭、参加者の自己紹介にたっぷり時間を取り、全員に言葉を発してもらう、自由に話してもらおうと進めていらっしゃいました。
こういうセミナーで自己紹介をする時って、長くならないよう「1分程度で話してください」と時間設定されることが多いんですけど、
この日はそういった指示はなく、話が長くなってもさえぎらない。何を話しても大丈夫、受けとめてもらえる雰囲気でした。
正直なところ、自己紹介に時間をかけず、早くセミナーの本題に入ってほしいと思ったのも事実。それくらい長かったんです。
でも、それは私が慣れていて緊張しないからで、慣れていない人にはそれくらい時間があったほうが安心して参加できるようになるんだと思います。
実際にワークに入ると、皆さん自然と自己開示してましたし、スムーズに進んだように思います。
セミナーの最後で、先生から感想を求められたときも「最初は緊張していたが、リラックスして何でも話せた」という参加者がいて、やっぱり場づくりって大事だよなと思った次第です。
そこで、普段の自分はどうだろう?と振り返ってみると、相談の現場ではクライエントは初めて会う方がほとんど。
初対面でもリラックスして話せるようにと気を配ってはいるけれど、この先生のようにじっくり丁寧にやれているだろうか、疎かにしていないだろうかと。
もちろん相談時間には限りがあって、悠長に時間はかけられないとしても、いま一度、クライエントの気持ちになって考えてみる。
緊張してるかな、不安かなと、場づくりは慎重に取り組まないといけないと気が引き締まりました。
安心安全な場ってそう簡単にできるもんじゃない。忘れないようにしたいと思います。
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