ありがちな志望動機と説得力のある志望動機
就職・転職活動中の方からよく相談を受けるのが、
志望動機をどうしたらよいかわからない。「なぜうちの会社なんですか?他の会社でもいいんじゃないですか?」と言われると、何も言えなくなってしまう。
確かに、昔からその会社・仕事への憧れや思い入れがあれば、熱のこもった志望動機を語れますが、正直なところ、勤務条件(休日、勤務時間、勤務地など)で応募している方もいると思います。
そうなると、志望動機が”後付け”になってしまい、「なぜ?なぜ?」と言われると言葉が出なくなってしまいますよね。
そんな方のために、説得力のある志望動機とはどんなものか、今日は書いてみたいと思います。
結論から言うと、
説得力のある志望動機にするには、自分の経験をもとに会社との共通点を語ることです。
反対に、
ありがちな志望動機とは、会社情報の羅列。会社のHPや求人票から良いところを抜き出してくると、こうなってしまいます。
就職・転職活動は”恋愛”に例えられることがあるのですが、
好きな人に「あなたの優しくて親切でカッコいいところが好きなんです。私と付き合ってください!」と言うのと、
「あなたの目標に向かって頑張るところが好きなんです。それは、私にも同じような経験があって、それがどんなに難しいことかわかっているから。あなたの頑張っている姿を見ると、私も頑張らなくちゃと思えるんです。あなたとなら一緒に頑張れると思うんです!」
と言うのとでは、どちらが熱意が伝わるでしょうか。
後者の「私も同じような経験があるから」のほうが説得力がありますよね。
志望動機も同じです。
ありがちな志望動機
「御社の、お客様満足を大切にする経営理念と、他社では扱っていないニッチな商品で、将来性のある事業に魅力を感じ志望しました。
こちらは「会社のこと調べてますよ。良いところ知ってますよ」と、一見良さげに聞こえますが、
企業側からすると、「会社のこと調べてくれたんですね。ありがとうございます。それで?」となります。
「あなたはなぜ経営理念に魅力を感じたのか。あなたはなぜニッチな商品がよいと思うのか。あなたはなぜ将来性のある事業がよいと思うのか」これを語ることができればよいのですが、そこまで深掘りできているでしょうか。
説得力のある志望動機
「御社の、お客様満足を大切にする経営理念に魅力を感じました。前職では売り上げ優先で、会社が売りたい商品を売る営業でした。ですが、それではお客様が求めているものを提供できず、お客様が離れ、売り上げも上がらない悪循環になっていました。お客様が求めているものを提供し、それが売り上げに繋がる。そんな営業がしたいと思っていたところ、御社の求人を拝見し、私のやりたいことと同じだと志望しました」
こちらは「前職ではできなかったことを、これからやっていきたいんだ」と自分の経験をもとに語っていて、言葉に力強さを感じます。
説得力のある志望動機にするには、
これまでの人生でどんな経験をして、これからどんなことを大切にして働いていきたいのか。自分の考えと応募企業に共通点はあるか。
これを深掘りして考えてみることだと思います。
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