
新卒採用面接官として思うこと。意図を汲み取るって大事
私は高校生や大学生の就活サポート、社会人の転職サポートに加え、企業の採用面接の仕事もさせてもらっています。
短い時間で人となりを掴んで、企業の求める人材に合うか判断するのはとても気を遣います。
そんな中、質問の意図を汲み取って話してくれる応募者は自然と評価が高くなります。
例えば、応募書類にボランティア活動のことが書いてあるので、詳しく聞いてみようと「ボランティア活動で苦労したことがあれば聞かせてください」と質問します。
この質問の意図は、
・大変なことがあっても自分で乗り越えることができるか
・様々な人と(学校の友達以外で)協力して物事に取り組めるか
を知るためです。
質問の意図を理解している人は、「こんな出来事があって大変だったが、こう考えて行動した。周りの人と協力して解決した」のような話をしてくれます。
これなら評価は〇(丸)です。
一方で、たまにですが、意図を理解せず(あるいは、面接の準備をしてないのか)
「。。。ボランティアは友達に言われて参加したんですけど、あんまりやることなくて。。。イベント前の受付30分やったら終わりでした。。。」なんて話す人もいます。
正直なのは良いのですが、残念ながらプラス要素がない。
・友だちに言われた→言われないと行動しない?
・やることがない→自分でやること探したり聞いたりしない?
主体性がないかもと評価は△。他の話も聞いて、自分で考え行動する姿勢が見られなければ、私なら評価は×をつけます。
ボランティア活動で話せる内容がなくても、質問の意図を理解している人は、
「苦労したと言われると、ボランティア活動ではあまり思い浮かびませんが、アルバイトで苦労した話でもよろしいですか」と、自分で話題を変え、質問の意図に合った話をしてくれます。
それで、自分で乗り越えた、周りの人と協力したという話を聞くことができれば評価は〇(丸)です。
ボランティア活動自体が重要なのではなくて、あくまでも話の切り口でしかないんです。
質問の意図を汲み取ることが大事、というのはわかっていただけたでしょうか。
面接では「しまった!」と焦ることもあると思います。そんな時は「企業はなぜこの質問をするのだろう。何を知りたいのだろう」と意図を汲み取って、それに合う話を探す。
そのためには、どれだけ自己分析をしているか。自分を知ってもらうにはこのエピソードだ!というものを複数準備しておくことです。
さらに、この例でもう一つ言うとすれば、ボランティア活動で話せることがないのなら、なんで書類に書いたの?と。
応募書類には面接で聞かれて大丈夫なこと。自信をもって話せることを選んで書いてくださいね!
就活生の皆さん、応援しています!
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