大人には「休んでいいよ」って言えるのに、子どもに言えないのはどうしてなんだろう

久々に学校に行った息子が、なんだか疲れた表情をしている。

なんとなく瞼が重い感じがして、言動も少なめ。声も少し弱い感じ。
8年も一緒にいると、こうした微妙な変化になんとなく気づく。
いつも通りご飯を食べ、お風呂に入り、ベッドに入る。

「なんだか疲れた顔してたけど、今日疲れた?学校で何かあった?」

ふと聞いてみた。

「うん、疲れちゃったー。最近学校が辛い。勉強が難しくなってきた。追いつくのが大変。」

ちょっと意外だった。

親バカ前回の発言になるけれど、息子はそれなりに頭がいい。テストも大体90点以上。昨年までは「学校の勉強が簡単でつまんない」と言っていた。
もっと先の勉強をした方がいいかなと思い、チャレンジタッチは一つ学年が上のものをやっている。

「どの勉強が大変?」

「算数。割り算が難しいのと、文章問題が一生懸命読まないといけなくて、理解するのが大変。理科以外は全部今難しい。」

小学校3年生。算数は掛け算を2年生でやり、3年生は割り算が入ってくる。最近の宿題の算数の文章問題は、単純な問題というよりは、国語力が必要で、2−3つの掛け算や引き算を掛け合わせた問題などが出てきている。

個人的に3年生から学校の勉強が難しくなってくるだろうな〜とは思っていたが、やっぱりそうだった。

「自分はできる!」そう言う気持ちを持って欲しくて、アドラー心理学や幸福学を学んだおかげもあってか、息子は「自分はできる!」という気持ちが比較的高い。自分に自信を持っている。いわゆる自己肯定感は高いと思う。

たまたま運動神経も良くて、たまたまちょっとだけ勉強もできて、リーダー気質もあるからから、学級委員にもなっている(なんだか親バカに聞こえてすみません。でも親バカ最高。)


きっと今彼は、「自分はできる!」という自分像と、
人生初の「ちょっとできない自分」と戦っているんだろうな。

明日は朝8時集合で習い事の練習試合予定だった。
GW中は虫捕りしてて練習をお休みしていたので(笑)、
さすがに雰囲気的に今週は行かないといけないな〜と思っていた。

ちょっと迷ったけど
「明日、試合休んで午前中はゆっくりする?」

と提案してみると、
ホッとしたような表情で

「うん。そうする。」

チームのLINEに、「急ですが明日は午前休ませます」とLINEした。
(責められたりはしないチームなのでありがたい。)


大人だって、「できない自分」と戦うのは苦しい。
私もまさに今そうだから。すごくわかる。
もっと自分はできる、けどできない。でももっとやらなきゃ・・・・
そんなぐるぐるした感情。
できる(できたい)自分像と現実とのギャップに苦しむ。

そんな時に必要なのは、少し休むこと。心と体を休めないと、疲れちゃう。子どもも一緒なんだよね。
なぜか子どもには「もっと頑張れ」と言いそうになってしまうのはなぜなんだろう。

きっとこの1ヶ月、息子は「できない自分」を感じながら、
いろんな気持ちと戦っていたんだろうな。
新しいクラス、先生、難しくなる勉強、学級委員の責任。
そんな中で、お母さんも新しい環境でいっぱいいっぱいだったこともあって、ガミガミいろんなことに怒るわ、勉強大変って言っているのに1つ学年上のチャレンジをやってないことに怒るわ、息子は辛かっただろうな。改めてごめん。(過去記事参照)


ゴールデンウィークということもあって、
少し心に余裕が出たのか、
やっと息子の気持ちを考えてあげることができるようになった。


翌朝、息子は全然起きてこなかった。起きたのは9時半。寝たのは21時半だから、12時間寝ていた。
起きてきたらスッキリした表情で、
「ちょっとスッキリしたー」と言っていた。

疲れている友人がいたら、「ちょっと休みなよ」って言ってあげられるのに、子どもにはなぜか言えないのはなんでなんだろう。
もっといろんなことやった方がいい、将来のためになる、充実した時間を過ごした方がいい、そんな親のエゴなのだろうか。

親が仕事や人間関係でいろいろ感じているように、子どもだって学校や日々の生活でいろんなことを感じている。自信が持てなくなる時もあるし、いっぱいいっぱいになってしまう時もある。

子どもはまだ保護される立場。自分の自由を選べない。
大人はお酒飲んだり人と話したり、上手にリフレッシュする術を見つけることができるけど、子どもは狭い範囲でしかリフレッシュする術を選べない。だからこそ親がサインに気づいてあげて、間引いてあげたり、休ませてあげたり、選べる範囲のリフレッシュの機会を提供してあげないと、つぶれちゃうよね。


がんばれ息子。
お母さんも今できない自分と戦っているよ。
一緒に休みながら、乗り越えようね。


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