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〈さらなる連携強化〉八芳園×福岡県大川市の繋がりから生まれた、日本の美意識を凝縮したプロダクトたちを紹介

福岡県大川市と八芳園は、2017年6月、地域活性化を目的に「包括的連携協定」を締結。この度9月18日、さらなる連携強化を目指して連携協定を再締結いたしました。

(左)福岡県大川市 市長 倉重良一 様 / (右)株式会社八芳園 代表取締役社長 井上義則

大川市は、国内有数の家具生産高を誇る”家具のまち”として知られており、八芳園はこれまで多くのプロダクトを共同開発してきました。

今回は、この度の再締結の背景や、これまで八芳園と大川市の繋がりによって生まれた、日本の職人技術や伝統・美意識が凝縮されたさまざまなプロダクトを振り返ります!


職人技と伝統が息づく”家具のまち” 福岡県大川市


福岡県の南西部、筑後川の河口に位置する大川市。木材の産地である大分県日田から川を下って木材が集まる集積地で、海運の要衝として船や船大工も集まっていたことから指物の技術が発達し、古くから”家具のまち”として知られてきました。その歴史は約490年におよび、現在も家具や建具などの木工関連の企業・職人が集まり、国内有数の家具生産高を誇ります。

家具のまちとしての歴史と伝統、そして今なお残る木工職人の技術を持続可能なものにし、地域の活性化や観光振興を実現しようと、これまで八芳園と大川市は共同で多くのプロダクトを開発してきました。

「包括的連携協定」、再締結の目的

八芳園グループは、2023年8月、八芳園の子会社である八芳園エリアプロデュース警固を設立いたしました。
今年3月には、同社が運営する次世代型総合会場「THE KEGO CLUB by HAPPO-EN」を、福岡市天神に遷座し400年以上の歴史を誇る警固神社の社務所ビル内にオープン。

独自の文化が育まれ、福岡空港を有する”アジアの玄関口”として国内有数のMICE開催地として注目を集めている福岡の新たな拠点として、館内には大川市の家具や、伝統技術”大川組子“を取り入れています。
文化資産である警固神社とともに、歴史と文化を重んじながら、この地に新たな交流を生み出すことに取り組んでいます。

このような取り組みから、福岡県内および九州地域においても、訪日外国人に向けた質の高い日本文化体験の提供などを通じて、地域活性化の向上に資することを目的に、この度、連携協定を再締結する運びとなりました。

前回の協定内容に、今回より新たに「八芳園および大川市が行うMICEに関すること」を協定事項として加え、本事業についても、双方連携して推進してまいります。

八芳園と大川市、それぞれの資産を活かしたプロダクトの数々

大川市の職人技術と、八芳園のプロデュースによる連携によって生まれた数々のプロダクトを振り返ります。


組み立て式茶室「無常庵-MUJYOAN-」

「無常庵-MUJYOAN-」は釘を使わずに木を組む伝統工芸技術「組子」と、LEDなどの先端技術を組み合わせることで創り上げられた、組み立て式の茶室。パーツを分解して持ち運べて、電源とスペースがあればどこでも茶道の世界を楽しむことができます。

組み立て式という画期的なアイデアと最新技術、伝統技術の粋が融合したオリジナルの茶室は、八芳園の庭園はもちろん、和を象徴するアイコンとして海外のイベントでも活躍した実績を誇り、いまでは八芳園のイベントプロデュース事業にて欠かせない象徴となっています。

組み立て式やぐら「神楽-KAGURA-」

大川市の職人技術と、日本の祭り文化が融合した「神楽-KAGURA-」。無常庵と同様に、大川市の職人技術により場所を選ばない組み立て式やぐらとして創られ、演出用ステージやサブステージなど、幅広いパフォーマンスシーンを可能にします。

アニュアルレター

八芳園では、挙式を控えているおふたりへ、結婚式当日から一年ごとに迎える結婚記念日にお互いへの気持ちを綴っていただける”おふたりの歴史本”として、アニュアルレターをプレゼントしております。
このアニュアルレターを保管するケースは、大川市の職人によって創られている木箱です。”生きている木”と呼ばれるタモの木を用い、木目が繋がるようにひとつひとつ職人技術による手作業で創られている逸品です。

「THE KEGO CLUB by HAPPO-EN」の内装

大川市の家具を取り入れた会場「MINORI」
大川組子を施した「Chef's Kitchen」

福岡県の伝統や技術、文化が広がる次世代型総合会場「THE KEGO CLUB by HAPPO-EN」では、会場に大川市の家具や伝統”大川組子”を採用し、伝統と文化が息づく和モダンな空間を創り上げています。

突板行灯

突板行灯

職人技術による突板を使用した行灯は、美しい木目からほのかに優しい明かりが灯ります。天然木の温かみと高いデザイン性を備えた照明で、テーブルコーディネートや料理のディスプレイにも使用いただけます。

木工食器

木の重箱“FUSHIME”
木の皿“KIZARA”

木目の風合いを活かし、温もりがありつつ美しく洗練された食器。手で触れると、優しい風合いと職人の技を感じることができます。

朱傘バー

職人技術により、八芳園の日本庭園との調和を生む、日本の朱傘をイメージしたバーカウンター。和のイメージとバーカウンターが融合した、八芳園の様々なイベントにて彩りを添えるバーカウンターです。

WAZA DEPARTMENT

組み立て式やぐら「KAGURA」を使用した日本文化のパフォーマンス
(左)大川市の伝統技術"大川組子"/(右)各地の食材を使用した食のプロデュース

日本中の職人技を体感するビジネスイベントをプロデュース。大川市の木工職人、組子職人をはじめ、各地の職人や生産者が集結し、八芳園とのコラボレーションによる新たな演出により、職人技術を通じて各地の魅力を発信しました。

Shrine Dining

SHINWAをテーマに食を提供

2018年11月、大川市の初の試みとして開催された、大川市の様々な職人達にクローズアップしたイベント「CRAFTSMAN'S DAY」において、食のイベント「Shrine Dinning」を八芳園がプロデュース。約1800年の歴史を誇る"風浪宮"を舞台に、大川市の食文化を掛け合わせた、一夜限りの食の祭典をプロデュースいたしました。

双方の資源を活用し、魅力を国内外へ発信


福岡県は、福岡空港を有するアジアの玄関口。
国内有数のMICE開催地として注目を集めているこの地で、八芳園グループはこの地に新たな交流を生み出してまいります。

この度の大川市との協定再締結により連携をさらに強化し、福岡県はじめ九州地域を訪れる訪日外国人に向けた日本の文化体験の提供など、新たにMICEに関することにともに取り組み、さらなる地域活性化の向上を目指してまいります。