見出し画像

読書レポ| 脱ダラダラ習慣! 1日3分やめるノート

脱ダラダラ習慣! 1日3分やめるノート
中島美鈴

新年になって「新しい習慣を身につけたい」と意気込む人は多いと思う。
ただし、時間は有限だ。
同じ時間の中で、新しく何かを始めるには、何かをやめなければならない。
では何をやめるか?あなたにもやめたい習慣があるのではないだろうか。
問題は、それが簡単にやめられないこと。
僕もその一人だ。

やめられない習慣には、「その行動を通して得たい何か」がある。
そこに目を向け、同じものを別の行動で得ることで、やめたい習慣をやめようとする認知行動療法を用いたアプローチ。

通常やめたいことは、いけないこと・ダメなことだと思っているので、「見ないように、意識しないように」忘れようとする。
しかし、得られていたことが得られなくなると、忘れようと思っても欲求が満たされず、結局もとの習慣に戻ってしまう。

筆者は、悪習慣をやめられない主な理由として、以下の4つを挙げている。

1 すぐに得られる達成感  
2 誰かと一緒にできる/注目される  
3 ひまつぶし(現実逃避)  
4 体の感覚

もしやめたい習慣があるなら、この中のどれ(または複数)に該当しているのか、自問自答してみると良いだろう。

僕の減らしたい悪習慣は、スマホ。
用事のあるなしに関わらず、つい触ってしまう。

では、スマホを触ることで何を得たいのだろうか?
・SNSの投稿に反応がついているか気になる
=他者からの承認を得たい
・ひまつぶし
=ひまを潰すことで、本来やるべきだけど面倒なことや、すぐに結果が現れないことを「やらない」ための口実を作っている。

○他者からの承認を別の手段で得るには?
○本来やるべきことをやらないための口実を作らずに済むには?

●SNSの中ではなく、直接人と話し、直接の反応に触れる。(認められたいとういより、無視されるのが怖いという感情の方が大きいため)
●本来やるべきことを成し遂げたときのことをリアルに想像する。
できたことを振り返り、自分で自分を承認する。
また、「本当にやるべきことなのか?」問い直し、“ただそう思っているだけ”なら、やらなくてもいいことにする。

本書では、ゲームや飲酒、SNS、動画視聴など典型的な「やめられない習慣」の事例をあげ、その行動から得ようとしているものを推測し、それを得るための代替行動の見つけ方まで紹介している。

正直「それだけで本当にやめられるの?」と思わなくはない。
しかしやらずに批判するのは、愚の骨頂だ。

考えているだけでは習慣は変えられない。
とりあえず、本で紹介されている「やめるノート」を作り、実験してみよう。


めでたしめでたし

立崎直樹

サポートいただいたお金は、介護医療現場で奮闘するスタッフの育成のための活動資金に全額充てさせていただきます。 サポートを通して、次代の介護スタッフの育成に参加しませんか。