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H a p p a n o U p d a t e s - No.256

11月の葉っぱの坑夫の更新情報です。
・「作曲する女たち」プロジェクト、第2回は、19世紀生まれのメイベル・ダニエルズ(歌が唯一の楽器だった)と、20世紀生まれのジェニファー・ヒグドン(ロックを聴いて育った)の2人です。
・最近思ったこと、考えたこと

作曲する女たち
【小評伝】作曲する女たち(19世紀生まれ)
歌が唯一の楽器だった:Mabel Daniels
【インタビュー】作曲する女たち(20世紀生まれ)
ジェニファー・ヒグドン(ロックを聴いて育った)

インタビュアー [ブルース・ダフィー] 紹介
「作曲する女たち」プロジェクトについて

評伝はマデリーン・ゴスの"Modern Music-Makers"(New York E.P.Dutton & Company, Inc.、1952年)からの日本語訳 です。500ページの大部の著作から女性作曲家を選びました。
インタビューはブルース・ダフィー(ASCAP・ディームズ・テイラー放送賞を受賞の元ブロードキャスター)のサイトからの抜粋・翻訳です。
(訳:だいこくかずえ)

「一般の人は作曲という仕事がどのようになされるか、深くは理解していない」とはメイベル・ダニエルズの弁。作曲にはもちろんアイディアも大事だけれど、それに伴う肉体的な重労働(オーケストラを書くときの音符の数はハンパないなど)が課せられる、それを集中的にやるのは、20世紀初頭の女性にとって難しかった、と。つまり(結婚していれば)家事や育児など他の労働に時間を取られるから。そのせいかわかりませんが、彼女自身はどうも家庭をもたなかったようです。

1962年生まれのジェニファー・ヒグドンは、家庭環境としてはクラシック音楽ではなく、父親の好みであるロックやレゲエに囲まれて育ったそうです。早期教育もなしで、音楽体験といえば中学での吹奏楽団が最初。そんな彼女は音大に行ってからも、ベートヴェンの交響曲? ピアノ三重奏曲? という感じでかなり外れた存在だったようです。とはいえ作曲家としては、グラミー賞(3回)、ピューリッツァー賞と大きな成果を上げています。

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
11.02/23 【ロンドン発】ヒジャブでサッカー。スポーツの楽しさも、宗教への忠誠も! ヴェール考察<1>
11.16/23 【ナイキ発】 肌の露出の少ないスイムウェア& パリ五輪のゆくえ ヴェール考察<2>

ここ20〜30年くらいのイスラム教徒の世界的なムーブメントとして、自分のアイデンティティを示すためにヴェールを被る、という動きが広がっているそうです。イランなど一部の中東地域で、時の政府によって着用が強制されているところもあるようですが、ムスリム全体としての様相はそれとはかなり違ったもののようです。

ただアメリカやヨーロッパなどでは、ヒジャブは異質なものとして社会から捉えられ、排斥される要素になっています。911以降、それが強まっていると聞きます。

一方で、ムスリム女性のためのグローバルなファッションブランドは活発な展開を見せており、ヒジャブや水着、ドレスなど様々なアイテムで、モデストな(女性を強調しない控えめな)服装が開発され、人気を博しているようです。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org


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