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スマートシティの成功法則inデンマーク①

 デンマークっていいですよね。田舎で雄大な自然が広がっていて、老後とかにのんびりと暮せそう。とか思っていました。そしたら実は、世界中から専門家の人が視察にくるほど、スマートシティが成功していました。さらに、デジタル化なんかもかなり進んでいて「デジタル経済と社会指数(DESI)」という調査でに2018年まで5年間1位だったそうです。

 今回の記事の参考図書は上になります。既に、noteでも要約などがあるので先にそっちを見た方がいいかもです。笑
 今回は、このように学芸出版社さんが既にまとめてあるので、別の切り口で、デンマークのスマートシティを解説してみたいと思います。

0.領域を横断して発展していくデンマークのスマートシティの秘訣

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 訳のわからない単語があるとは思いますが、少々お待ちを、後に説明します。
 デンマークのスマートシティは様々な観点から考えられています。例えば、SDGs、市民参加型、デザイン性などです。この理由として参画者が幅広いからだと思います。日本では建築系、自治体、水道や電気などのインフラ起業などだけでスマートシティを作っています。一方、デンマークでは、この他にも、デザインナーなどの方も参加しています。だからこそ、様々な視点から街を造っていけるのです。
 私の今回の切り口は、幅広い人がまちづくりに参加できる理由を文化・教育にまで遡って解説しようというものです。

1.格差のない教育・文化 

 デンマークの文化を一言でいうと、個人というものを非常に重視した格差のない国です。どれぐらい格差がないかというと社長とその会社の平社員がため口で話すぐらいだそうです。礼節を重んじる日本の文化とは真逆ですね。このような文化が根付いた理由としては教育にあります。
 デンマークの教育にはニコラスという哲学者の理念が反映されています。ニコラスの理念はデンマークの教育に3つの影響を与えていて

・国民すべてが平等な生活を送ることを価値をおく(=格差のない北欧型し社会システム)
・知識ではなく対話を重視(=コンセンサス型)
・死の学校から生のための学校(=知識から、知恵や問題解決能力を習得する教育)

これを見て、日本の教育とは真逆だと感じました。それを特に感じたのが、「森の幼稚園」という仕組みです。その幼稚園ではカリキュラムはなく一日中公園で遊ぶそうです。自然にふれ直感力を鍛えるためだそうです。

2.教育・文化から生まれた3つの柱

 実は、この教育・文化というものが今の時代に求められてる考え方を育んでいます。この3つの考え方を統合してスマートシティというものに反映させているため、環境の面でも人々の生活の面でもさらなる発展の面でも、スマートシティがうまく言っているのです。

2-1.環境知性

 実はデンマークは「エネルギー戦略2050」というものを掲げていて、2050年までに完全に化石燃料に頼らない社会を目指すものです。これを掲げる理由というのがおもしろい。なんと、アジアなどの成長により化石燃料の価格が上昇が危惧されているからだそうだ。なんと長期的な経済的メリットのためだそうだ。
 このような考え方は原子力発電の際にもでた。チェルノブイリの事故によりも前にデンマークは原子力を撤廃していたのだ。(日本とはめちゃくちゃ違うな...)そして、風力発電などの再生可能エネルギーの発展にシフトしたのだ。

上の記事はデンマークのエネルギー先進国になるまでの経緯をつづったサイトです。日本と海外との比較とかの参考になると思います。
 さらには、デンマークはEUと協力してサーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進していたのだ。サーキュラーエコノミーとは簡単にいうとリサイクルやゴミをなるべく少なくする経済です。

次の記事になります。


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