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氷河期

昨日『就職氷河期世代』についての講義を受けた。感想。

就職氷河期

1993年〜10年間くらいに学卒、初職の就職活動が重なった方々の話。

その世代の方々は、正社員で働けること自体が珍しく、女性に至っては、ジェンダー差別を多くのシーンで受けている。


200社受けても正社員になれないのは当たり前で、
今だに正社員を選ばない、選べなかった働き方をしている人たちが多く、
男性においては自分たちは「結婚はできない」と、同じような境遇のメンバーとつるんでいたりする人も多いと聞いた。

今は結婚自体の必要性もないと考える男女も増えている。
収入や不安定な世の中によってそのように考えざるを得ない人達も多くいる。

『結婚しなくても幸せになれる時代』は氷河期世代にはどう映るんだろう。

ジェンダー差別

1985年5月 男女雇用機会均等法
男女の性差別を無くそうという法律が制定されている。

それにも関わらず、就職にあたって、仕事にあたっての性差別、高学歴女子差別など多くの差別があったと。

書類選考が通過して、面接日が設定されているにも関わらず、面接当日受付で「本日あなたの面接はありません」と帰される。それが何社も続く。
面接で「お茶汲みできますか?」と言われることは当たり前。

4大卒の女子は就職できないということで、短大を選ぶ。
大学を卒業しても今は就職できないからと留学や大学院に行って、卒業して戻ってきても氷河期時代が長すぎてどうにもならないので結局結婚を選んでいる。

海外でキャリアを積んで日本に戻ってきても、正社員になれなかった。

学ぶ女性、賢い女性はいらないと思われていたというのは悲しい。

こんな数々の話を聞いて切なくなった。

もちろんこの陰で正社員を選択できなかった、そのため結婚できないと人生を諦めた男性達もいる。

正社員ではないから仕事ができないというわけではないのに、キャリアを積む機会は失われた人達。
(そもそもキャリアを積めるのは正社員だけではない)


ドラマ

2000年に放送された『やまとなでしこ』という松嶋菜々子さん主演のドラマ。
ここに出てくる女性達の考えは、『男は金だ』。
私は昔、これは男性に失礼なのではないかと考えていたけれど、
そういう考えでないと生きていけなかった女性達もいるのかもしれないと考えると見え方も変わる。
そして、『男は金だ』と言われることを喜んだ男性達もいたに違いない。

自分のことを振り返る

私は何度か転職をしており、正社員で働くことが当たり前だったが、そうでない世代がいる。
そういう人達からしてみれば、職歴書一つ生意気に見えるのかもしれないと考えてしまった。

女のくせに営業語るなと思う人もいるのかもしれない。

ここ近年でも、ヘラヘラしている女性を犬みたいだなとそれを良しとして、
ヘラヘラしない自分の考えを伝える女性は排除されるといったことにも出会った。

最近同じ世代のある女性にいわれた「女が稼ぐと男性の居場所がなくなる」という言葉。
男性ってそんなに稼げないの?そんなに自信ないの?

自分の居場所がなくなるから女性を排除するの?

自分は弱いと思っていて実は強いのは女性。
男性は強そうに見えて弱いという話も聞いたことがある。

だから女性を排除したい?

こんなことを言い始めたら、もっと様々な心理学の話も出てくるのだろうけれど。。

ジェンダー差別の体験談を聞きながら

歴史的にも妻や子どもを鞭で打って良いという決まりがあった国もあるとか。(親指の原則:イギリス)
数々の話を聞きながら、それでもなおなぜ女性は子どもを産んだのだろう、
自分を苦しめる男が生まれないようにすればよかったのに。と考えていた。

すごくひどい考え方かもしれないが、嫌でも子どもをつくらざるを得なかったのかな。なんて。

※自分はジェンダー差別しないという男性には悪いですが。

最近の身近な男女

最近は仕事ができる女性、稼ぐ女性にそれだけで「いいねーついていきます」など失礼なことを言う男性の話を聞いたり、
「ヒモになりたい」など、すでにおかしなことを言う人がいるが、相手にされるわけはない。

今だに高学歴の旦那さんのブランドを纏って努力しない女性。

自分は弱い立場だから守ってもらえて当然と言う考えでいる女性。

どっちもその状況をいいように利用しているように見える人達もいる。

そう言う人達は、自分がその状況を受け入れているのだから、それぞれのジェンダーの人に女性を差別した、男性を差別したなど言わない方がいいのではないか?と思ったりもする。

転職当たり前の時代

これから転職が当たり前の時代がやってくる。

転職している人達が職業キャリアを積んでいない、
1社に居続けることで職業キャリアを積んでいると考える人もいるが、
どうしてそう言える?

そこで働いていたら全員それぞれのキャリアを積んでいる。

では、研修を受けたら正しいことが身についているのか?
何を基準に正しいことと判断するのか?
同じ業務を何年していたら身についたと言えるのか?

時代は次々に変わっていく。

実践と乖離した研修をいくつ受けたら身についているのか、
資料くらいで身につく物なら、ネットで本で学べる。

正社員としての実績がなくても学び続けた人たち、
どんな仕事であっても取り組んできた人たちそれぞれキャリアは
手にしている。

転職が当たり前の時代が就職氷河期世代の人達で人生を諦めてしまっている人たちにチャンスの時代になればいいなと考えている。



少し呟き
最近聞いた差別言葉
ベンチャーやスタートアップには役職が見合ってなくてそこにいる人が多いと言う人がいたり、別の業界を指して「民度が低い」と言ってみたり。

民度が高そうなのは愛子様くらいだわと思って聞いていた私。

そもそもその業界の人全員知っているのか?

その人の何を知っているのか?

相手にぶつけるその言葉は、自分に向けられているものかもしれないよ。

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