#82 指示ゼロ経営的、賞与から逆算する「目標設定」の仕方
当社では、社員が全員で「給与」や「賞与」を決め、そこを基準に当期の目標設定をしています。
手順としては
①欲しい賞与額を決める
②昇給や新しい人材の給与などを足す
③投資額を足す(今期何をやるのか?そのために必要な経費は?)
④直近の経費を足す
⑤会社の取り分と税金の支払い、借り入れの支払いを考慮に入れる
⑥直近の原価率を基本として原価額が決まる
⑦借り入れ返済、税金、会社の取り分、社員の取り分(賞与)、経費、原価をすべて足すと、売上目標が決まる
こんな感じです。
なので、私は最後の最後に
「いいんじゃない(*‘∀‘) がんばってね(^^♪」
と言うだけです。
「欲しい賞与」から積み上げていくので、目標売上はちょっとびっくりするような売上になります。
3年前からこれをやっていますが、最初の年はみんな意気消沈していました(笑)。
その年もみんな頑張っていました。
期末が近づいたとき
「みんな賞与はどうするの?」
と聞くと
「そりゃ欲しいですけど…」
と言います。
「自分が社長だったら賞与出す?」
と聞くと
「出さないです」
ということで、その年は賞与なしでした。
本当、みんな頑張っていたので、少しでも出したい気持ちはありましたが、みんなの意見を尊重し、賞与はなしにしました。
そして、次の年は中間決算でもちょっと厳しいな…となり、結果、期末で少し出しました。
そして、今期は中間決算で、順調な推移だったので、予定の半額…ではないですが、みんなで相談して、少しだけ賞与を出しました。
まぁ、一人数万円程度ですが、自分たちで決めて、手に入れた賞与です。
喜んでいたようです♪
さらに今期の決算…は、2月なのですが、今の所予定は順調なので、おそらくみんなが望んでいた額にかなり近い額が賞与として出るのではないでしょうか?
勿論、最終決算を組むときに、リアルな数字を見ながら、額を決めていきます。
ここまでの流れで、私が関わることはほとんどありません。
最終決算から賞与の計算の仕方(と言っても正解があるわけではない)は、まだ不安なところもあるようなので、私が指導…というか、「こんな計算したら整合性合うんじゃない?みんなも納得感出るんじゃない?」という計算の仕方は伝えますが、多分今期からはしなくてもいいかもですね…♪
賞与や給与の額って、みなさんモヤモヤしませんか?
以前ある社長に聴いたら
「鉛筆なめなめですよ」
と言っていました。
これでは、社員のモチベーションは上がりません。
「いくらであろうがもらえれば嬉しいし、他の人がいくらなのか関係ないよ!」
って100%本心で思っている社員が全員であれば別ですが、おそらく違いますよね…
ここで疑心暗鬼が生まれます。
社長はみんなが喜ぶように賞与を捻出します。
赤字でも賞与を出す会社は多いです。
なんとか出したいと思って頑張っています。
しかし、社員はそんな社長の気持ちも、決算書も分かりません。
指示ゼロ経営が、給与も賞与も社員が決める経営…というわけではありませんが、私はここまでしたからこそ、3期連続増収増益になることができたのではないかと思っています。
ここを目標にできる会社が増えるといいな~~と思っていますが、みなさんどうですか?
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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