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【病院を去る日】

僕が転院するまでに昭三さんらは次々と転院が決まり病院を後にした。
ずいぶん多くの人を見送った気がした。

また、ボッチ部屋復活と思った矢先に虫垂炎の高校生が運ばれてきた。

転院1日前の事だ。

整形外科病棟のはずなのに・・・

何でもありか・・・

まあいい明日転院だ。

本来なら転院前日は、風呂なり清拭なりあるはずなのだが、今日は最悪外れDay!

担当ナースは、脇坂。
ケアは、働かない日本人。
そして、人数が少ない。

絶望的だった。

と言う事で、予想通りの1日だった。

脇坂で始まり脇坂で終わる。
因縁めいた運命を感じた。

夜勤も人数が少ない。
そして、今夜のナースも外れだった。

男性ナースが4人いたのだが、その中の2人がどうしょうもない奴だった。
1人は、ご存知の脇坂で、もう1人が今夜のナースだった。

このナースは、どこぞの相撲部屋を辞めてナースになった40後半、体型は太っており、おねえ言葉を話す。

おねえも人を物扱いし効率と速さを優先するタイプだった。

ナースなのにマスクをずらして掛け、患者の前で平気で咳をし感染対策も出来ない輩だった。

おむつ交換時も本来なら1人が終わるとビニールのエプロンとゴム手袋を替えるのだが、おねえはしない。

これが最後の夜だった。

とことんついていない。

転院の朝が来た。

昼食後の1時半に退院した。

退院時は、介護タクシーを呼んでもらいタクシーの車椅子を借りて移動した。

車椅子に移乗する時は、黒川君が手伝ってくれた。

リハビリの皆さんのおかげで120度まで曲がるようになっていた。

感謝。

退院時は、家族とイケメン君それにヌケ作が来てくれた。

病院のエントランスまで数名のナースが見送ってくれた。

退院は、あっけないと思った。

つづく

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