【明日が待ち遠しい】
無事に?
2階病棟に連れてこられ、迷子の子供のように扱われ、とても恥ずかしい思いをした。
散髪から帰って来ると、みんなにスッキリしたね~と言われた。
そして、仲良くなったナースから「ちょっとだけ頭触ってもいい?」と言われ「いいですよー」と言うと、最初は遠慮がちに慣れるとくりくり触る。
そう言えば中高の時も坊主頭にした時に、良く女の子に触られたのを思い出した。
そんな気持ちが良いものなのか?と思った。
次の日は、お風呂。
待ち遠しく思った。
あくる日のお風呂のナースは、1年目の青森の子だった。
もう1人はフィリピンのケアさんマークさんだった。
青森の子は、イントネーションがどことなく違っていて、たまに津軽弁が顔を出した。
知り合いに津軽弁を話す子がいたので直ぐにわかった。
「青森出身じゃない?」と聞くと「なんでわかったの?なまってますか?」と聞かれ「ちょっとだけ」と答えた。
津軽ちゃんは、背が小さくてちょこちょこ動くかわいい子だった。
マークさんも背が低く、低身長コンビで衣服の着脱など大変そうだった。
津軽ちゃんに頭を洗ってもらったのだが、やっぱり坊主頭を触るのが好きのようだった。
湯船に入ると足の指を擦ってくれ、大量の垢が取れた。
こんなに出るのか・・・
津軽ちゃんに「凄いね~」と言うと「大漁です。楽しい~」と言いながら手も擦ってくれた。
手も指股の垢が凄かった。
なんかとても気持ち良かった。
垢取りのおかげで10分ぐらい湯船に入ってられ嬉しかった。
津軽ちゃんにマークさん、ありがとね。
つづく
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