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2019年4月の記事一覧

きょうのかなしみ

電車
太陽の照らす町
生活
手、その指先

遠くをかすませるもや
汚れた足
鈴の音が聞こえる
案外チリンとは鳴らずに
コロコロとかトボトボとかテーンとか
それから色色な音のように
鈴の音が聞こえる

遠くの爆弾

電車
時折ひびく窓辺
手元のノートがめくれる
風で飛んだ消しカス
足元を冷やす風
差し込むひかり
鈴の音が聞こえる
案外チリンとは鳴らずに
グワングワンとかキラキラとか
それから色色な

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道路の少年

 私がはじめて編んだ詩集のタイトルは「道路の少年」という。その序文には「道路の少年」というタイトルが意味するところが書かれている。

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 道路には少年がいる。それはいつの時代も変わらない。道路にいる少年は、道路に見えないものを見る。それは地獄のマグマだろうか、アマゾンの鰐だろうか。屹度、そこには何かが蠢いている。そしてそれは本当

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