見送り
昨日お隣さんが亡くなって。
ずっと癌を患っていて、
居なくなってしまうのは分かっていたのだけど。
死ぬことは旅立ちで、あの人は病の苦しみから開放されるのだと思っていた。
いざ、その時になると旅立ちとは思えなくて。
残されていく家族への思いもあっただろうと思うと、胸が苦しくてきちんとおわかれを言えなかった。
中学生くらいの頃、学校には行けなくて、
それでも、フリースクールなどには行くので、自分でガレージで自転車を直していたりした時や、
駅からの帰り道、よく声をかけてくれた。
たったそれだけだったけれど、
この人は、学校にいかない自分を理由を言わなくても認めてくれていた数少ない人で、
わたしが苦しかった時期に近所では唯一ヒトとして接してくれた人だった。
今までありがとうございました。
たいへんおせわになりました。
せめて、お世話になった人に、
感謝の言葉だけは、伝えたい。
今のわたしができる唯一のおんがえし。