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金木犀香る季節のぬか漬け話

今年の夏はきゅうりがずっと高くて3本で100円になるのを待っていたら、ついに3本で198円のまま夏が終わってしまった。え、きゅうりのことお友達だと思ってたのに。緑仲間のゴーヤは例年通りお求めやすい価格で買えたので、結構な頻度で買い求めて茹でたり炒めたりしてせっせと摂取していたのだけれども、ゴーヤももしかしてぬか漬け、いけるんじゃないかと思い立ち、漬けてみた。下茹でも塩もみもせずにフレッシュなまま漬けたからかゴーヤの苦みが存分に発揮されて、いかにもゴーヤらしいぬか漬けができた。わたしは苦みまで含めてゴーヤのことが好きなので、苦いぬか漬けも「にっが!」と笑って楽しめたけれども、人にオススメできるかといえばそこは迷う。かなりクセツヨなので毎日食べたいかと問われるとそれはわたしだってお断りだ。ひと夏に1回やってみて「そうだったそうだった、ゴーヤってこんなに苦いんだった」と笑いながらビールで流し込むくらいがちょうどいい。来年の夏はまたきゅうりが手軽に買えるようになるといいのだけれども。

ぬか漬けマガジンを8ヶ月も更新していないので、さすがにこれはもうぬか床を腐らせちゃってるなとほんのり思われている方もいらっしゃるだろうけれども、なんと、わたしのぬか床、生きてます。今年の夏はほんとうになにも入っていないぬか床をただかきまぜる、ということが多すぎて自分がぬか床オーナーであることを忘れかけた日もしばしば。それでも、数日に1回適当にかきまぜるという丁寧とは言い難い管理のもと、このぬか床も3年目を迎えた。

で、この度、震える手で入部届をしたためて、ぬか漬け部へ入部いたしましたー!

履歴書の趣味の欄に「ぬか漬け」と書きたいなんて言いながら研究を怠り、結局きゅうり頼みのぬか漬け生活は、きゅうりの価格高騰によっていとも簡単に頓挫してしまう。履歴書の趣味の欄が空欄では書類選考を通過できない。きゅうりが高ければゴーヤを漬ければいいじゃないと言ったって、もうゴーヤの季節も終わってしまったし、なによりあいつは苦い。いやわたしは楽しめる苦さなのだけれども、人に強要はできない。想像以上に苦いから。履歴書の趣味の欄に「ぬか漬け」と書いておきながら、面接で「ぬか漬けにオススメの食材は?」と聞かれて「きゅうりです」なんて答えたら、意外性のないつまらない人間だと判断されてまちがいなく不採用だ。「いちばんのオススメはやはり定番のきゅうりやみょうがですが、アボカドやセリ、切り干し大根などもぜひお試し頂きたい一押し食材です。」が模範解答。はい採用!いつから来れる?

入部して早々に、ぬか漬け部の先輩soraさんがコメント欄で、アボカドは皮つきのまま種の部分にぬかを入れて漬け込むとよいこと、切り干し大根がオススメ食材であることなどを教えてくださった。ありがとうございます。

ぬか漬けに興味のない方を置いてきぼりにしてしまってはいけないので、金木犀の話で一服します?

金木犀は香りもいいけれど、お花の形がとびきりキュートでかわいい。かなりタイプだ。そして白い銀木犀もかわいらしい。葉っぱの形状で金木犀か銀木犀がわかるなんて、またひとつ賢くなってしまった。銀木犀の「ギ」はギザギザの「ギ」と覚えておこう。そういえば先日ロクシタンのハンドクリーム(オスマンサス)を頂き金木犀の学名がオスマンサスであることを覚えた。ギザギザとオスマンサス、テストに出ます。

よし、一服は終わり。ぬか漬けの話に戻ります。

soraさんのぬか漬けnote。ぬか漬けを始められた時期がわたしとずいぶん近いことに親近感。エリンギも年中手に入れやすいので試してみたい。

そしてぬか漬け部の部長つる・るるるさんのnote。

いくつかかをピックアップするのが難しいくらいにどれを開いても興味深い記事ばかり。埼玉愛の強さにはちょっと泣いてしまうほど。

そして深い深いぬか床愛。

これからは部活動として意識的にぬか漬けの研究に邁進していきたいなーとゆるっと誓う朝。早速、切り干し大根とエリンギを買いに行こう。

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