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ノートの端に、さらさらと

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エッセイをまとめたマガジン。ノートの端にメモっておくような、そんな気持ち。
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記事一覧

“敢えて”はいつから?

“敢えて”はいつから?

どんなことをしていても、“敢えて”〇〇する、ってことありませんか?

敢えて関西弁を使う

敢えて音を外す

敢えて「押すな」と言う

これらは全て、上手くいけば技巧を凝らした工夫という扱いを受けますよね。

上手く関西弁が使われれば、これは冗談で言ってるんだと言外に主張しているように聞こえるし、上手く音をズラせれば、それはハモリだし、上手く「押すな」と言えれば出川です。いや、ダチョウか。

“敢

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雨の日に、外へ出る

雨の日に、外へ出る

 その日、僕は朝の八時に目覚めました。雨が降っているようで、しとしとと音がしていました。焼きそばを朝食に食べ、その後はベッドでスマホを意味もなく眺めます。

 最近の休日はいつもこんな感じで、大学に入ってからこちら、時間が無為に流れていくことが増えました。なんとなく、そんな状態にあることを、嫌だなあとは思っていたのですが、しかしすることがないというのが大学一年生。どうしようもありませんでした。 

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24HOURS

24HOURS

Instagramに“ストーリー”って機能、ありますよね。このストーリー、不思議な魅力のあるものだなって、今回はそんな話です。

インスタって他のSNSと同じで、1度投稿したものはユーザー本人が削除しない限り半永久的にネット上に存在しますよね。

しかしご存知の通り、ストーリーはそうではない。投稿した画像も映像も、声も文字も全てが24時間後には消えてくれます。

SNSに写真なんかを載せる時って、

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作者の意図は知るべきか、知らざるべきか...

作者の意図は知るべきか、知らざるべきか...

※※※ネタバレ注意※※※

今回の記事は映画『ひるね姫』のネタバレが含まれます。

※※※※※※※※※※※※

私はアニメ映画はできるだけ見る、ということを決めているのですが、もちろん全てを映画館で観ることはできません(時間的にも、経済的にも)。

なので、レンタルビデオ店には非常にお世話になっています。新作でも5本一緒に借りれば1000円というのはありがたい。

そして先日もいくつかの映画を借り

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文化祭といえば?

文化祭といえば?

文化祭のことを思い出そうとすると、決まって高校の文化祭のことを思い出す。大学でも文化祭はあったのに。

しかし高校の文化祭にトクベツな思い出があるかといえばそうでもなく、ただ単純に『文化祭』=『高校生』という固定観念が私の中にあるからなのだ。

なぜこんな固定観念があるかというと、それは私がオタクであるからに他ならない。

オタク文化にあまり馴染みの無い人は理解しにくいかもしれないが、アニメやラノ

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恋・愛

恋・愛

私はあまりまともな恋愛をしたことがないので(恋はあるが、それはいい形でなかなか身を結ばない)、その辺のことに関しては予測予想で話をしているのだが、なんとなく、本当に何気なく、恋愛って、こういうものなのかもしないって思うことがある。

それは、寒空の下で聞こえた他人の会話だったり、真夜中の家の光だったり、布団に入って間もないときの温もりだったりするわけだけれど、そのうち一つでも、正しいものはあるのだ

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“しゃべる”こと

“しゃべる”こと

最近、他人としゃべることが苦痛だ。それは、明らかに自分に非があることによって生まれた問題なので、私がどうにかする以外方法はないのだが、どうすることもできないまま長い時間が過ぎてしまった。

人との会話が嫌いかというと決して違う。むしろ好きだ。

ただ、空気を読んで、ノリとタイミングを合わせて、会話するというのがどうにも嫌いなのだ。

自分の話したい時に話したいことを話す。そんな当たり前だけど、許さ

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想像力を超えろ

想像力を超えろ

最近、あるアニメを思い出した。タイトルは『電脳コイル』。これは私が小学生だったころにNHKで放映されていたアニメで、電脳メガネと呼ばれるウェアラブルコンピュータが発明された世界を描く、近未来SFだ。

これからこのアニメの面白さについて延々と話すかというとそういうわけでもない。

なぜなら、私がこのアニメを見ていないからである。

私の親はなかなかに厳しい人で、小学生の頃はまともにアニメなんぞは見

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