環境科学部のフィールドワーク
みなさんこんばんは。
探究部員でもあり、環境科学部の部員でもあります、たっちゃんです。
今回は環境科学部で原市場という飯能の山奥に行き、面白い活動をしたので紹介したいと思います。
今回の活動ではやまね酒造のスタッフの方々に協力してもらい、フィールドワークという活動をする中でいろんな水の生き物を捕まえました。
フィールドワークをする意味
皆さん、フィールドワークは知っていますでしょうか。
簡単に言えば野外での実験または生物調査のことです。
これは、大学の学生と先生たちが行っているイメージがあるかもしれません。これやっても意味あるの?ッと思う方もいるかもしれません。
もちろんこれは大切な活動です。
フィールドワークをすることによってそこにどんな生き物がいるのか、どういう地形、自然環境なのかがわかります。
またそこで、珍しくて、希少な生き物が見つかれば、その希少な生き物が
いる土地で開発の話が来たとき「ここには希少な生き物がいるから開発は駄目ーーー」という正当な理由で自然環境を守ることができます。
つまり、フィールドワークによってその土地の希少性を明らかにし、国からそれが認められれば母なる自然を守ることができるのです。
私がやっていることも意味があるのだと思います。
やまね酒造の人から教えてもらったお話
今回、協力してくださった方々はやまね酒造という原市場にある酒造会社の皆さんです。
このやまね酒造の方々はヤマネという天然記念物を観察、研究、保護しているのだそうです。
飯能にも珍しい動物がいるなんて、びっくりぽんぽこりんですね。天然記念物がいるということは飯能は自然豊かなんですね。
今回私たちが参加させていただいたフィールドワーク。これができる場所を貸してくれるところはそう無いとやまね酒造の方々が言っていました。
やまね酒造さん、本当にありがとうございました。
捕まえた生き物たち
これはカワムツです。コイ科に分類される淡水魚の一種で、オイカワやウグイなどと並んで身近な川魚です。
成魚の体長は10〜15cmほどでオスがメスより大きく、大きいものは20cm近くなることもあるようです。
側面はぼうすい形です。上から見るとオイカワに似ていますが、胴体に対してひれが小さいのですが体幅が大きいです。
大型になるにつれて胴が長くなり魚雷型になります。頭部はずんぐりとした形です。
背中は黄褐色をしていて、体側には太い紺色の縦帯があります。背中の背びれの前には黄色の斑点が1つあり、胸びれと腹びれの前縁は黄色です。
オイカワと同じく三角形の大きな尻びれをもちます。若魚やメスは体側から腹部にかけてが銀白色、成体のオスは喉から腹にかけてが赤く、顔に追星があります。
外見はヌマムツによく似ていて、2000年頃まではヌマムツと同種と見なされていました。
こちらはギバチです。
ナマズ目ギギ科に分類されます。地方により呼ばれる名前がギギュウなど異なります。日本固有種です。
全長は25cmぐらいで体は細長く、体色は茶褐色から黒褐色で鱗はありません。上顎、下顎それぞれ2対ずつ合計8本の口ひげがあります。胸びれに1本ずつと背びれに2本、合計4本の棘を持っています。
流れがあり比較的水質も良い河川の中流域から上流域下部に生息しています。石や岩の下や石垣の隙間、ヨシの間や倒木の下にいます。主に夜間活動し、水生昆虫や小魚などを捕食します。
こちらはカジカです。
スズキ目カジカ科に属しています。こちらも日本の固有種。北海道南部以南の日本各地にいます。地方によってはドンコなどと呼ばれることもあります。体色は淡褐色から暗褐色まで色々です。
大卵型は、山地の渓流などの上流域を中心に、中卵型や小卵型は中流域から下流域にかけて生息します。石礫中心の川底を好み、水生昆虫やアユなどの魚、底生生物などを食べます。
大卵型は、きれいな水を好みイワナやヤマメ、アマゴ等の魚と生息域が重なります。オスは体長7cm、メスは体長6cmを越えると産卵を行います。
卵には付着性があり卵塊となって石に付いて、オスが孵化まで保護をします。産卵床の形成場所は、比較的流れの緩い平瀬やとろ場が多いです。開口部が1箇所の洞窟状になった動きにくい石の河床との隙間が利用されます。
山地渓流の個体はダムや砂防堰堤などの構造物の設置によって移動が妨げられ、個体群の分断化が進行しています。また、平地域の個体は、埋め立て、コンクリート護岸化、道路建設などによって生息適地が縮小し、湧水量の減少にともなって生息数が減少しています。
こちらはドジョウです。
コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚の一種です。水田や湿地、農業用水路、泥底の流れの緩やかな小川などに全国的に生息しています。日本をはじめとした東アジア地域では食用魚としての養殖も盛んに行われています。
日本語の「どじょう」は広義にはドジョウ科全体を指しています。雑食性で、ユスリカの幼虫、イトミミズなどを主に食べます。
用水路や田などに生息していて、冬に水温約7℃を下回ると、泥の中で冬眠を始めます。
口ひげは上顎に3対下顎2対で合計10本ある。このひげには味蕾(みらい)があり、食物を探すのに使われる。えらで呼吸するほか、水中の酸素が不足すると、水面まで上がってきて空気を吸い肛門から排出します。
こちらはツチガエルです。
無尾目アカガエル科ツチガエル属に分類されるカエルの一種です。日本では水辺で見られます。
褐色でイボに似た体表にちなんで、イボガエルという俗称もあります。体長は3cmから5cmほどで、メスの方がオスより大きいです。背中には大小のイボ状突起が多々並び腹は薄褐色をしています。
水田や湿地、池、山地の渓流から河口域まで、淡水域に幅広く生息しています。ただし、水辺からあまり離れず、すぐに水に飛び込める位置にいることが多いです。
こちらはサワガニです。
エビ目(十脚目)・カニ下目・サワガニ科に分類されるカニの一種です。日本固有種で、一生を淡水域で過ごす純淡水性の淡水ガニ。
甲幅20-30mm、脚を含めた幅は50-70mmほどの大きさです。甲羅には毛や突起などはなく滑らかです。オスは右の鋏脚が左よりも大きくなるが、左のほうが大きい個体もあります。
川の上流域から中流域にかけて生息しています。和名どおり水がきれいな渓流(沢)・小川に多いので、水質階級I(綺麗な水)の指標生物ともなっています。
日中は石の下などに潜み、夜になると動きだしますが、雨の日などは日中でも行動します。雨の日には川から離れて出歩き、川近くの森林や路上にいることもあります。活動期は春から秋までで、冬は川の近くの岩陰などで冬眠します。
こちらはヘビトンボの幼虫です。
成虫は体長約40 mmです。体は黄色で頭部や前胸部に黒斑があります。翅(はね)はやや褐色で透明、黄色の斑がある。成虫も幼虫と同様に大顎が発達している。
幼虫は体長40~60 mmです。腹部は紫色を帯び、柔らかくてしわが多いです。尾肢には長いフックのようなものがあります。
石の下などに潜み、近づいて来る水生昆虫や小動物などを強靭な大顎で捕食します。
名前を忘れたヤゴたち。
すみません、先輩から名前を聞いたのですが忘れました。次回の部活の時に聞いてみたいと思います。
フィールドワークをした感想
今回のフィールドワークをして思ったことは、やっぱり生き物は面白いということです。
もしも自分が新種を見つけたら、自分がこの世で最初の研究者になれます。
先輩たちは楽しそうに生き物を捕まえていました。私も楽しく生き物を捕まえて、観察していきたいと思いました。
個人的には亀を捕まえて観察したいと思っています。
ちなみに皆さん、安心してください。
熊は出ませんでした。
追伸
私の家の動物園に仲間が増えたので紹介していきたいなと思います。
では行きましょう。
そうサワガニさんたちです。
実はこの子たちは、今回のフィールドワークで捕まえて素揚げにして食べようと思っていたんです。
しかし母から「飼育してみたら」と言われたので飼育することになりました。
ザリガニさんたちと同様にちゃんとお世話していきたいと思います。
あと名前募集しています。
コメントで送ってくださいお待ちしておりま〜す。
〜顧問のつぶやき〜
フィールドワークでとっても良い経験ができたようですね。
やまね酒造さんのことは職場の同僚からも聞いていましたが、まだ私自身はお伺いしたことがありません。
たっちゃん、ラッキーです。
たっちゃんにはどんどんフィールドワークに出向いて欲しいと思います。
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