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ボードゲーム:スクラブル 、青春の一ページ

私がまだ18歳の学生時代の頃の話。

「また負けたのう。相手にならんのう」と対戦するたびに小馬鹿にされ屈辱を味わったあの頃。ゴリアテ相手にダビデとしてどのように相手に挑むかを最初に教えてくれたのは、「スクラブル ゲーム」。

スクラブル ゲーム

 ご存知の方もおられると思うが、文字タイルを組み合わせて単語を作っていくボードゲームだ。アルファベットが書かれたタイルの隅っこには1から10までの数字が書いてある。これがスコアだ。母音のスコアは低く、子音のスコアは2点から10点まで。頻度が少なく使い勝手が悪い「Z」「Q」は10点、「J」「X」は8点。スコアの多寡を競い勝敗を決める。

遊び方

 プレイヤーは一人から四人まで。手持ちの7枚のタイルを駆使して英単語を創作していく。使った分のタイルは袋の中に入っているタイルから手探り(scrabble)で同じ枚数を取り出し補充する。手持ちは常に7枚。

 順番に単語をボード上に置いてゆき、クロスワードパズルを完成させていくという知的な、そして英語に親しむことができる優れもののボードゲームだ。アメリカの映画などでよく小道具として用いられるほどアメリカではごく一般的な家族全員で楽しめるゲームとして普及している。

ボードの解説

 ボードには、碁盤のようなマス目が描かれている。このマス目の中にはボーナスポイントを獲得できる特別なマス目が用意されている。

 「薄い赤」 Double word score 作った単語のタイル合計が2倍に。例:FAXを置いた場合、Fが4点、Aが1点、Xが8点で合計13点の2倍、26点がスコアに。

    「濃い赤」    Triple word score 作った単語のタイル合計が3倍に。上記の例で言えば、FAXと置けば39点がスコアに。

     「薄い青」              Double letter score このマス目にかかったタイルの点数が2倍に。上記の例で「F」がこのマス目にかかれば 4x2=8点、Aが1点、Xが8点で合計17点がスコアに。

「濃い青」           Triple letter score  このマス目にかかったタイルの点数が3倍に。上記の例で言えば、4x3=12点、プラス9点で21点がスコアに。

 スクラブル の難しさ、奥深さ

 スクラブル をさらに面白く、奥深さを味わうルールがある。これが少しややこしいが、つまり

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上の配置例を見ていただきたい。HATSが事前に置いてあったとしてそこに「S」「E」を置くことにより「SHE」が完成する。また、EXITと置くとしたらそこには元々あった「WAG」「BO」にEXITを置くことによって新たな実在する単語「WAGE」「BOX」が生まれると言う風に。

 逆にEXITを別の位置に置いたら実在しない単語が生まれることになり、そのプレイは無効となる。

  このパズルセンスを駆使するところがスクラブル の醍醐味であり、ハマる要因でもある。

 パズルセンスに習熟・修得すればネイティブ・スピーカーと同等あるいはそれ以上の成果が出ることもあるので痛快そのもの。ネイティブ・スピーカーを打ちまかすのも夢ではないかも。

  ゲームの終わり

  袋の中のタイルが全てなくなった後全てのプレイヤーが打つ手が無くなった時、誰かが手持ちのタイルを使い切った時ゲームは終了する。その時点で一番高いスコアを獲得した者が勝者となる。

  エキサイティングなボードゲーム

  スクラブル は世界大会も開かれるほど世界中にファンがいるボードゲーム。残念なことに日本では知名度の低さゆえ、あまり人気がないのが残念。関西方面に細々とクラブ運営しているグループがあるようだ。子供からお年寄りまで全ての年齢層で楽しめるボードゲーム、スクラブル 。最初は、辞書片手でもいいし、単語ソフトを使いながらでもいいのでは?コロナ禍でおうち時間がある今だからこそ、家庭のみんなで楽しく遊んでオマケに英語力までが身につく、「ワンセットで二度美味しい」スクラブルはいかがですか?

 青春時代に悔しさあまり、自分でこのゲームを購入して幾夜も徹夜しながら打ち手を考えたあの頃からすでに40年余りが経つが、このボードゲームの魅力からは中々逃れられそうにない。


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