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ウクライナ情勢と国連SDGsの無力さ

 ロシアによるウクライナ侵攻からもうじき約一ヶ月が経過しようとする昨今、国連の役割が今ひとつ見えてこない。

 グテーレス事務総長のリーダーシップの甘さもこれあり、難民の数を勘定することはできても国連軍の派遣による停戦合意或いは国連が仲裁に入る動きも未だ不確定だ。

1  ロシアによる侵攻直前におけるグテーレス事務総長のプーチンに対する涙ながらの懇願

 みなさんはご記憶にあるだろうか?
 国連事務総長が涙ながらに全世界の国民に向けてプーチン大統領に暴挙を断念するよう呼びかけた姿を。
 国連事務総長といえば国連憲章上、国連軍の最高指揮官にあたる総帥である。
 にもかかわらず、なりふり構わない態度で暴挙の断念を懇願するしかなかった国連の無力さ。

2 その後のウクライナ難民に対する国連の活動

 オールドメディアからの情報しか入らず正確な国連の活動について知悉しているわけでも無いので迂闊なコメントは差し控えるが、顕在的な国連の活動といえばウクライナからの難民が何人に増えただとか、難民受け入れに関する事務手続きをどうしただとかいう活動に終始しており侵略・紛争の根本解決にまで踏み込んだ国連軍の派遣或いは、国連の専売特許である

    SDGs  「誰一人取り残さない施策」

はこのウクライナ情勢について言えば全くと言っていいほど無力である。

3  首都東京のみならず、地方都市でお呪いのごとく取り沙汰されるSDGsとウクライナ問題 

  今ウクライナで起きている難民問題、弱者保護、飲料水の問題などは国連が声高に叫んできたSDGsそのものではないのか?

  今こそ国連が立ち上がらずしていつSDGsを実現できるのか?

  国連そのものの機能と実行力が問われているウクライナ情勢に強力なリーダーシップで各国を牽引できる国家はないのか?

  3月19日から21日までの三連休は国会が休会であることからこの間を使って岸田総理はインドとカンボジア、林外相はトルコ、UAEへ出かけてゆきウクライナ問題或いは来るべき「台湾有事」への地ならしを行なっている。

  こうした各国への働きかけはまさにグテーレス国連事務総長の役割ではなかったのか?

  第二次大戦集結から75年を経た今、国連のあり方と安全保障理事国、常任理事国のあり方も問われなければいけない時期がきている。



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