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洗濯機とわたし

やる気が起きないな〜と思うことがある。
よくある。
だいたいそうだ。

多くのことは「あとでいい」と思う。
いまやらなきゃ死ぬことなんてほとんどない。
そして、眠ることより好きなことだってないかもしれない。
もう少しだけ、うとうとしよう…

それでも起き上がってみて、おなかも空いていなくて
「やっておきたいこと」はいくつかあって
でも、まだ大丈夫。
もう少し。

「あとでいい」というささやきは、甘いなんてもんじゃない。
もう、ガッと、グッと
わたしの腕を掴んで、陽気に歌っている。

そういうときは、洗濯機を回すことにしている。
最初の「放り込むだけ」というのは、わたしの中で他の家事よりハードルが低い。
掃除よりも、皿洗いよりも、なんだか気軽に、親しく思える。
「毎日」が必須でない家事を今やっている、という優越感に似た甘やかさがある。

そうして、ゴウンと洗濯機が動くとき、不思議とわたしのスイッチも入る。

洗濯が終わるまでの30分。
洗濯が終わるということは、干されっぱなしの洗濯物を回収して(うちはいつも部屋干し)、所定の位置に押し込まなくてはならない。
それが終わっても時間は余る。
寝るわけにもいかない。
そうしたらついでにお皿でも洗おうか、後回しにしていたLINEを送ろうか、

ついでに、エッセイでも書こうか。

さっきまで「書かなきゃ、昨日の分やってないな〜」なんて憂鬱だったけれど
洗濯が終わるまでのあいだにね、さくっとね。終わったら洗濯物を干さなくちゃ。

干し終わった洗濯物を眺めるのも、なんだか好きだ。
わたしってばえらい、と自画自賛しちゃったりして。
うっとりしながら、つぶやくの。

ああ、今日も良い気分。




※今日のBGM


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