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わたしの中に棲む悪魔

今日は、わたしの飼っている悪魔のひとつを紹介しようと思う。

わたしは人間力が低い、と思う。
生活に対する、ある一定の能力が欠如している気がする。
みんな、得手不得手があるのだから、当然のことなのだとは思うけど。

じゃあわたしは何が苦手かって、身体の欲求を理解すること。
これが、どうも苦手だ。

「なんだか元気が出ない」というときに、おなかがすいているのか、眠いのか
はたまた、最近忙しくしていたのかとか、友達との会話が足りていないのかとか、
”足りない何か”みたいなものが、まったく検討がつかない。
どうしてだろう、と不思議になる。
いつも「なぜだか」こんな状態になってしまっている、というふうになる。
天の邪鬼の、気分屋なだけかもしれないけれど。

よくわからないなあ。と思う。
困ったなあ、と思う。

そういうときに限って、眠くもないし、おなかも空いていないような気がする。
でも、なにかが欠けていて、地面に足が着いていないような気がする。

そういうときわたしは、
とりあえず眠ったり
とりあえず掃除をしたり
頭を使わないことを進めてゆく。
正解がどこにあるのかわかれば、かんたんなのになあ。
どこへたどり着いたら、気が済むんだろう。いつもわからない。

今日は、ごはんを食べてみようと思う。
食べたものわたしの栄養になるのだろうから、悪くない。

悪くない行動をすることに、救われる。
だからできるだけ、良い言葉を用意する。
眠ったら体力が回復する
掃除したら部屋がきれいになる
ごはんを食べたら栄養を摂れる
本を読めば賢くなったり、冒険に行けたりする。

わたしはすべての言葉を並列に置いて、試しにいくつかをつまんでゆく。

そうして気づくと、気が済んでいる。
なんだったのだろう、と思う。
やっぱり、気分屋なだけなのかもしれない。

わたしは今日も、気まぐれな悪魔と暮らしている。
天の邪鬼という名前で、ときどき暴れている。

しばらくすると気が済むようだし、天の邪鬼が暴れているあいだにわたしはぼおっと過ごすので
なんだか、言うほど悪いやつだとは、思えずにいる。




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