食べたいもの、大切なもの

友達に、おしゃべりしようって
誘われて、嬉しくて
日程が決まる前に、手土産を買ってしまったりして

わたしの都合に合わせてもらって恐縮だなぁと思っていたのだけれど
今日は、どうしてもワガママを言いたくて

「ねえ、今日はコメダでもいい？」

シロノワールの、ブラックサンダーのやつ。どうしても食べたくて
でも、なぜか
なんとなくなのだけれど
シロノワールは友達と食べたいわたしがいて
今日はワガママ

「いいよ！コメダ好きだよ！」

きっとそう言ってくれると思っていたから
君は、わたしがワガママを言っただなんて気づいていないだろうけれど
ワガママを言わせてくれてありがとう。

時間を作ってくれてありがとう。
紆余曲折ある人生の、すべての壁にぶつかってしまうようなわたしだけれど

友達のおかげて、今日も
食べたいと思えるものを、すなおに食べられて
笑って暮らせていて

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「こうして、友達と話しているときですかね」

むかし、下北沢のサイゼリアで、そう言ったひとのことを思い出した。
質問は「しあわせを感じるときって、どんなとき？」だった。
ああ、なんてやさしく笑う人なんだろう。と思ったことを、わたしはこれからも忘れない。

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いま、わたしもそう。
目の前で、あなたが笑っている。

たぶんそれだけで
あと百年は生きれれるのだと
ばかのひとつ覚えみたいに、繰り返してゆけるのだろう。