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安野モヨコ先生とコルクに教わった、「ものをつくる」ということ

このあいだ、大河内先生の企画に応募させていただいて
企画の内容が「お金に関するエピソードを1000円で買い取ります」て話だったのね。

無事、大河内先生に記事を買っていただき
無職で1000円稼げて大変ありがたかったです。ありがとうございます…
嬉しかったので証拠画像貼ります

で、この記事の有料部分、一番最後のところで
「この記事を買っていただけたら、わたしは安野モヨコ先生に課金をします」と宣言したので
ずっと「欲しいな、買っちゃおうかな……でもシュガルン新装版も買ったばっかりだし、無職だし」と悩んでいた図録「ANNORMAL」と、シュガルンコレクションブックを購入しました。

ちなみにですがこの記事、企画に出した有料記事となっていますが
ご興味ある方はどなたでも購入していただいても、もちろん問題ないです!
ちょっと、開けた場所では話しづらいことを話している……気になる方は是非!


安野モヨコ先生は、
昔の恋人の影響で、「ハッピーマニア」と「美人画報」に出会ったので
かれこれ、10年くらいファンをやっている。

ファン、といっても
モヨコ先生は著作も多いので、恥ずかしながら一部分しか読んでいないんだけど…
ファンて、著作全部読んでなくてもファンだよね??
アルバム全部聞いてなくても、好きって言っていいよね??
わたしであれば、記事をひとつ、いや、一瞬だって見ていただいた方に「好きです」と言われたら
それこそ舞い踊るような気持ちなので、それでいいと思っている。

メルマガは長いこと拝読させていただいているので、
定期的に、スタッフの方やモヨコ先生からお手紙が届くようで
いつも楽しみにしている。


今回、記事が売れたので、もちろん有言実行!
すぐに購入していただけたので、記事投稿後の翌日くらいには商品を申し込んだ。

そのときに届いたメールが、すごくすてきだったので今日はその話。

モヨコ先生の作品をインターネットで買おうとしたとき
わたしは迷わず、「コルクショップ」で買い物をしようと決めた。
安野モヨコ先生のオフィシャルウェブショップに当たる存在で、コルクはモヨコ先生の作品を一緒に作っている、クリエイターのエージェント会社だ。
メルマガにも、コルクの担当さんが登場したりする。
同じお金を払うなら、わたしは直接コルクショップから買いたい、と当然のように思った。

忙しい時期で配送に時間がかかるかも、とコルクショップのインフォメーションに書いてあったけど
すぐに自動返信メールが届いた。
そしてわたしは、その内容に胸を打たれる事になる。

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「必ずやお喜びいただけるもの」って、
このひとこと、すごくない?

いま、わたしは無職だ。
貯蓄も多少あるし、失業保険ももらえるから、すぐに死ぬことはない。
だけど、お金の使い方は慎重になる。
もちろん、無職じゃなくたって身長になるようなご時世だ。
うちは同居人も、店舗の営業短縮により、収入を減らしている。

この言葉は、
「あなたの大切なお金、または時間を頂戴し、それに見返るものを必ずお届けします」という
すごく強い、意志だ

この意志は、尊い。

わたしは、いままで自分が売っていたCDに、強くそう言えただろうか。
気に入らないテイクを、何度でも弾き直す強さがあっただろうか。
バンドメンバーやエンジニアと、何度でもぶつかって、きちんと話をしただろうか。
自分の録音した音を聞く、という地獄ような時間に、きちんと向き合えただろうか。

もちろん、いままで3つのバンドでリリースした6枚のCDについては
その都度、必死に向き合ってきた。向き合ってきたつもりだ。
でも、この「必ずやお喜びいただけるもの」の領域に、到達していただろうか。
わたしたちを誰も知らない人にも、音楽だけで勝負して、思い出とか友情補正とかなくて、
きちんと勝負できていただろうか。
「一生懸命作ったから買って!」「あなたが好きって言ってた曲収録したよ」とか、
わたしは、違う次元を、見てしまっていたような気がする。

コルクショップの言葉は、
「ひとつも逃げなかった」
そんなときにしか使えないやつだ、と思う。

ひとつも手を抜かなかった、という強い意志を感じた。
それは、今までの安野モヨコファンでも、そうじゃない人でも
「手に取ってもらったら必ず虜にする。自信がある」という強さだ。

もちろん、100人の人間すべてに好かれるクリエイターなどいない。
そんなことはわかってる、そういうことじゃないんだ。

「ANNOMAL」を、いま少しずつ読んでいる。
モヨコ先生は、本当にずるくなくて、丁寧で、
安野モヨコというその人自身が、その意志の塊のような人だ。
そんな風に思える、画集だと思う。
こんなにも、身を切って、手を抜かないで


純粋に、感動した。
「ものをつくる」ってそういうことか、と思った。

強烈に、
クリエイターの先輩から、「ものづくりって、こうやるんだ」ていうのを
教えてもらったような気がしている。


わたしは、これからも作る。何かを発信する。
形やペースが変わっても、これからもずっと。

わたしは、わたしのためにって思ってた。
そんな自分が間違っていた、とは思っていない。
でも、これからは「必ずやお喜びいただけるものを」の気持ちを
少しずつ、わたしの言葉に織り交ぜていきたい。そんな風に思っている。


モヨコ先生、コルクのみなさん
すてきな作品をありがとうございます。
いただいた作品とこの気持ち、一生大切にします。

また、この購入に力強い後押しをしてくれた、大河内先生にも感謝しています。
この企画があって、大河内先生からお金のことを学ぼうと思っていなかったら、もっとお金に対しても、きっとものづくりに対しても、もっともっと逃げ腰だったと思います。
たくさんのことを教えていただいて、ありがとうございます。

いただいたものを糧に、
わたしはこれからも、しっかりと歩んでいきます。

わたしは欲張りだから
まだ、諦めない、もっと欲しい。もっと出会いたい。
この想いに共感してくれる人に出会って、次はわたしが、あなたの背中を押します。

(追記)コルク公式アカウントにて、記事を紹介していただきました!ありがとうございます!!!

安野モヨコ先生の作品については、こちらの記事でもお話しています。ご興味のある方は是非!


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