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好きな花を買えばいい。1本だけでも買えばいい

最近は、コンビニでお菓子を買うような気軽さで、花を買うようにしている。

去年までは、週に1度を目安にミニブーケを買っていた。
かわいい花を、ぎゅっとひとまとめにされたときめきには、抗えないものがある。

ブーケを選ぶには、もうひとつ理由があった。
言葉にすると悲観的過ぎてしまうんだけれど、どうしても本音で

わたし”なんか”が、
こんなにたくさんの中から、いくつかを選んで
花瓶に並べても、可愛くなるわけがない。
と、思っていた。

たくさんから好きなものを選ぶ、っていうのは難しい。
わたしが優柔不断なだけかと思っていたけれど、ジャムの実験だってそう言っている。

選択肢が多いっていうだけで目眩がしちゃうのに
絵とか、色とか、写真とか、洋服とか、
壊滅的にセンスがない、と思っていた。
思っている、いまでも。

年末年始に、花屋さんの休暇や、わたしが足を運ぶタイミングとか
いろいろあって、1本だけ花を選んでみた。
花をひとつだけ包んでもらう、というのも、なんだか特別でよかった。
最初に選んだのは、カーネーションだったと思う。
わたしだけの、カーネーション。

あるときはブーケを買う。
そして次は、1本だけ買う。
そんなことを、繰り返してみた。

やってみたら、べつに難しいことではなかった。
だいたい、きれいに切って並べれば、花はみんなかわいい。
いままで、それほど似合わない組み合わせ、というのもなかったような気がする。
どうしても合わなければ、予備の花瓶に生ければいい。

だいじょうぶ。
好きな花を買えばいい。

花を買うようになってから、Twitterに買った花を載せるようにしている。
かわいいし、自分の記録にもなる。

いつか、買った花の名前をぜんぶ言えたらいいな。
ブーケの花の名前、ぜんぶ教えてもらおうかな。
でも、覚えられるかな。
わたしには、難しいだろうな。
冬のあいだは、そんなふうに思っていたけれど。


気づいたら、覚えていた。
少しずつ、少しずつ

好きな花を買えばいい。
1本でもいい。
名前は、知っていても知らなくてもいい。
覚えていると、あとでちょっと楽しい。
花言葉を調べられたり、気に入ったら同じ花を買ったりできるから。

わたしは、そんなに変わらなくていい。
べつにおしゃれにならなくても、背が高くならなくても、センスがよくならなくても

好きな花を、好きなだけ。
買えばいいんだってことを

ようやくいまごろになって、噛み締めている。






お花の名前がわからないときは、アプリに教えてもらっています。


※今日のBGM




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