教師がメンタルを「消耗」する理由。

日の入りが早くなると、もの悲しい気持ちになると同時に自分を見失いそうになるJUNです。

もともと、ポジティブな人間ではないので、この秋から冬にかけて最大の敵は、「自分自身」と言ったところです。

本日は、そんな話題。

ネガティブなわりにプライドも高いので基本的に弱音をはけないのですが、ついつい弱音が出てしまうほど精神的に消耗している今日この頃。僕の同じような気持ちの人がいたら少しでも助けとなるよう、メンタルの消耗について記事にしてみました。

▶メンタル消耗のスタート地点。

あなたは、メンタルが消耗したときどのような行動をするでしょうか。

まずはおすすめできない方法を書きますね。絶対にやめておいた方が良い方法は、自分を叱咤激励することです。

何とかしてモチベーションを取り戻したい気持ちは痛いほど分かります。だからといって、「バリバリ実践している先生の授業を見に行く」とか、「理想が詰まっている教育書を読む」とかいう方法は、僕と同じタイプの人間にはおすすめしません。

なぜかというと、「うまくいっていない。」と感じているときは(実際にはそれなりにできていたとしても)、自分と他者を比較する思考に陥りやすいからです。

往々にして、参観者がいる学級の授業は「子どもの頑張り1,5倍増し」でありますし、巷に溢れている多くの教育書には当然のことながら、うまくいった事例が掲載されています。

だからこそ、落ち込んでいるあなたに寄り添ってくれるような情報をみつけることは叶わないでしょう。ひどい場合には、さらに落ち込んでしまうという結果につながってしまうことさえあるのです。

では、どうしたら良いのかということを次の章に書いていきます。

▶落ち込んだときこそ見失ってはいけないもの。

ではでは、落ち込んでいるあなたも、そうでないあなたも僕と一緒に解決策を探りましょう。

まずは、前提としてですが、

「自分の心の中にある本音を認める。」

ということは、してあげてくださいね。

「今、自分は落ち込んでいる。」

と認めることからスタートしましょう。

そして、教育作家であるダニエル・ウィリンガム先生のありがたいお言葉を受け止めましょう。

「教師の仕事は、未熟な心をチャレンジさせ、上手に考えを生み出すように計画することで、一連の学習に従事させるようにするという厄介な仕事である。」

心に染み入りますね。僕たち教師は、

「厄介な仕事。」

に従事しているのです。あなたが日々奮闘している教師という仕事を一言で表すと、「厄介」となることを覚えておきましょう。

では、その「厄介さ」について深堀りしていきます。

▶教師が陥るメンタルの罠。

最初に結論を述べてしまうと、教師が消耗する最大の敵は、

「がっかり感」

です。

何に対してがっかりするのかというと、

「時間や情熱を注ぎ込んで計画した授業を受けた子どものリアクション。」

です。

そうです、教師である前に「人」である僕たち。目の前にした子どもたちの学習に対する「無関心さ」は、僕たちが想像している以上に精神的苦痛を伴うのです。その精神的苦痛が、「燃え付き症候群」や仕事に対する「満足感の欠如」につながるのです。

このウィリンガム先生の主張に対してあなたはどう感じたでしょうか? 僕は震えるくらい共感しました。

では、本来であれば全ての子どもたちに等しく教育を提供するはずの僕たちがなぜこのような状態に陥るのか、話題を広げたいと思います。

▶教師が密かに求めているもの。

周知の事実ですが、教員は公務員です。しかし、公教育とは言え、僕たちは知らず知らずのうちに求めてしまっています。それは、

「フィードバック。」

なのです。繰り返しますが、僕たちは人間であり、心をもっています。

やはり、「心血を注いだもの。」という心理バイアスがかかっている状態で得られた「無関心」という結果は、心をずたずたに切り裂く破壊力があります。

しかしながら、僕らは理解しておかなければなりません。

「教師である僕らも多用であるように、子どもたちも多用である。」

ということ。よく、

「どれだけ努力しても20%の人には嫌われる。」

と言われますよね。

この状態を理解していれば、

「敢えて、フィードバック薄めの子どもたちに焦点化して振り返ることは正しくない。」

ことが分かります。

自分の実践に自信がなくなっているときこそ、「十分にフィードバックを返してくれる子ども」の存在を存分に認めてあげましょう。

教師という人種は、「全ての子どもを同じようにできるようにしたい。」という夢や希望を抱きがちです。もちろん、その理想も大切ですが、自分のメンタルが消耗している状態では誰も救えません。

メンタルを消耗するということは、

「子どもにもっと力をつけてあげたい!」

という気持ちの裏返しでもあるのです。

あなたを、頼りにしてくれている子どものリアクションを思う存分受け止め、明日の教育活動に向かおうではありませんか!!

▶まとめ。

本日の記事は、「きっとあなたを、求めている人がいる!」という内容をまとめました。

記事の80%は、自分のために書いたようなものですが、きっとこのような精神状態に陥ってしまう同志がいることを信じて書いてみました。

もの悲しい季節だからこそ、自分なりの楽しみをみつけ、人生を謳歌しようではありませんか!!


音声で気分転換でもどうですか。


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