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【お金】「延長料金」が裏目に出る理由

「子どもの居場所づくり」を始めると、必ず「お金」の問題に行きつきます。ニーズはあるけれど運営資金がままならない。という問題。

御多分にもれず、我がGLSも、ばっちり資金問題に陥っています。

メンバーシップのサポーターさんのおかげで運営できています👇

ただ、その問題を子どもたちとシェアして、わいわい話し合っているので、ある意味、いい問題に出合っているのかもしれません。

子どもたちと共にお金について楽しく勉強している中で、これってやりがちだよね~という問題が見つかりましたので、過ちをおかさないよう、ここに記しておきます。

▼やってしまいがちなお金の失敗

そういえば、こんな記事も書いていました。

我がGLSでは、「子どもコーヒー屋さん」をやっているので、その時の学びをまとめたものです。

さて、本記事で話題とするのは、「延長料金」。どちらかというと、ルールを守らなかったから追加料金をもらいます的な「お金」の話。

例えば、ある保育園で、「時間通りにお迎えに来てほしい。」という願いがあったとしましょう。

しかし、お仕事をしている親御さんたち。スムーズに保育園までたどり着ける日ばかりではありません。しかし、保育園側としても、いつも遅れられると困ってしまう。

さて、こんなお悩みを解決するために、当然出されるであろう作戦は、

「延長料金を設定する。」

というものでしょう。

しかし、この延長料金制度は、悪手としか言いようがありません。実際の保育園で確認された結果がこちら。

「料金が設定されていることにより、遅れたらお金をはらえばいいという割り切ったお客さんが増加し、余計におむかえ時間が遅くなる。」

という調査があるのです。

いけないんですよ。本当は。でも、そのような気持ちを言語化すると、

「やっべー、保育園のおむかえ間に合いそうにない。どうしよ。まぁしゃーないか、延長料金払えばいいし。」

というように、「申し訳ない気持ち」よりも、「ビジネスとしての正当性」が刺激され、結局、お迎えがおそくなってしまうのです。

言われてば「確かに!」とも思いますよね。しかし、肝心なのは、この問題の解決策。それは、本当にシンプルなものでした。

なんと、

「現場で働いている保育士からの訴え。」

が最強だったのです。

もちろん、お金で解決できるような部分は存分に払っていただければいいでしょう。しかし、保育士さんの確保や体力的問題、そして、何よりも子どもの体調管理等、心配なことは尽きません。

そのような厳しい現実を「改善したいんです!」というように、現状を打ち出して広報していったほうが、保護者の心には届きやすいのです。

▼まとめ

本記事では、「お金で解決しようとしたことが、変に正当化すると、思いもよらない結果になるよ!」という内容をまとめました。

ちょっと話は変わりますが、サブスクが当たり前になった現代で、「解約料」とかも、見直されていますよね。

契約を途中で破棄した時に取られる「違約金」みたいなもの。この違約金、サービスを継続してもらうための一つの手段と考えられていたのですが、サービスを止める側にとっては、そのサービスに対して「いやな感じ」しか残りません。

だからこそ、気軽に止められるようにして、もう一度戻って来てくれることをねらうなんて作戦もあるみたい。

サブスクサービスなんて、「最近忙しくて使ってないからや~めよ。」となってしばらくすると、「やっぱり、ないと不便だわ!」なんて入り直すなんてことありますものね。

気軽に止めて、気軽に入り直せるなんてサービスの方が使われやすいのでしょう。

急な結論となりますが、なんでもかんでも「お金」で解決するのは、無理があるということなのでしょう。

ぜひ、「もの」なのか「心情」なのか、自分の目指す目標が達成できる手立てを選んでくださいね。

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