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【勉強法】練習のくりかえしを「めんどくさい」と言われたら

日夜、「正しい練習法」を追究しているJUNです。

そんな練習法を集めては、子どもたちに還元しているのですが、どうしても返ってくる反応は「えー、めんどくさい。」というもの。

このような反応に対して感情的になれば「こらっ!」と言いたくなるところですが、ある意味この反応は正解とも言えます。

人間の特性として、「脳への負荷が高いことは避ける」とか、「変わること(成長も含む)を避け、現状に留まろうとする」というものがありますからね。

だからこそ、大切なのは、

「『めんどくさい』という心がざわざわした状態になっているものこそ自分にとって大切なのではないか。」

と、考えてみること。

本記事では、そんな「めんどくさい」と思われるであろう「練習をくりかえすこと」について取り上げます。

「ただ、言われたからくりかえし練習をしている」よりも、「くりかえし練習をする意味を知ってやっている」方が学びの質は上がりますので、ぜひとも子どもさんにシェアしてあげてくださいね。


▼「くりかえし練習」の効果

「くりかえし練習」の効果を一言で表すなら、

「学びを定着させるため」
「もっと他のことを考えられるようになるため」
「脳の余裕をつくるため」

などなど、理由が出てきます。
#一言じゃなかったっけ

とにかく人間の記憶は、短期と長期があって、「短期的のようなすぐに忘れてしまうことではなく、長期的にわすれにくくする」と言ってもよいでしょう。

せっかく勉強したのなら、それを常に使えるようにしておくことまで定着をねらいたいですよね。

しかし、練習を繰り返さないと、「あれっ、なんだっけ?」となって使いこなせないまま終わってしまう。

これだともったいない訳です。

▼「なんだっけ?」が大切

繰り返し練習の大切さを知っていただいたところで、いよいよ本題の勉強法に入っていきましょう。

先ほども書きましたが、せっかく勉強したのなら長期的に使える記憶として保存しておきたいもの。

そのヒントが、実は「なんだっけ?」に隠されているのです。

ぼくたちの脳の特性をざっくり言うと、「くり返し思い出そうとしたものほど長期記憶に保存されやすい」というものがあります。

みなさんもきっと納得していただけると思うのですが、「先生の話を1回聞いて全てを理解、テスト勉強をせずに100点」というのはかなり難しい。

人間は日々忘れていく生き物ですから、1回で全てを理解できるなんてことはないのです。

だからこそ、「復習」をしたり「テスト勉強」をするのです。

忘れかけていたものを「なんだっけ?」と思い出し「あぁ、そうだった!」とするからこそ、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と次第に思い出しやすくなっていく。

この「思い出しやすくなる」までの行程に、「くりかえし練習」が必要なのです。

▼正しい勉強法

さて、ここから「正しい勉強法」が見えてきます。

ポイントは、「なんだっけ?」でしたよね?

だからこそ、「忘れかけたころに思い出そうとする」ということが大切。

子どもたちの中には、「思い出せない…」と忘れかけていることを嘆く子どももいますが、思い出せないことを嘆くのは間違っています。

むしろ、「思い出せないからこそ勉強になっている」と考えるのがよし。

というポイントをふまえつつ、「正しい勉強法」をまとめると、

「覚えたいことがあるのなら、忘れかけたときがチャンス!」

ということが言えるのです。

人間は、3・4日でほぼほぼ忘れていきます。

勉強の予定を立てるなら、即復習だけでなく、3日後に練習問題にチャレンジ!という予定を立てるとよいでしょう。

もちろん、その1回で終わることなく、思い出せなかった問題は、さらにその後にも練習することが大切。

この「めんどくさい」行程をクリアすることで、あなたの脳内は蜘蛛の巣上に広がっていくのです。

▼まとめ

本記事では、「くりかえし練習の効果」について紹介しました。

子どもたちは「すんなり解けたこと」を喜びがちですが、実はすんなり解けるよりも「思い悩んで試行錯誤する」ときのほうが学びになっている場合が多いのです。

ぜひとも、「じっくり考えること」の価値をつたえてあげてくださいね。

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