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「教えない。」という選択肢をもつことも大切なのではないか

「教えること」がこわくて仕方がないJUNです。

日々、ものすごい早さで世の中がバージョンアップされている中、「あーしなさい、こーしなさい」という”良かれと思ってアドバイス”が子どもたちの可能性をうばうのではないかとびくびくしているのです。

もちろん、カリキュラム化されていることは教えます。

しかし、もっと大切なこと。

生きていく上で、子どもたちに知っておいてほしいことについては、しっかりと向き合った上で、選択肢を広げるようなかたちで与えてあげたいなぁと思うのです。

ある意味「教えること」を生業にしているもんですから、「本当に教えるべきことってなんだろう。」と日々、悶々としていました。

そんなときに出会ったのが、ゴータマ・ブッダさん。

そうそう、仏教の人。

もちろん、にわかファンですが、おもしろい考え方がありましたので、シェアさせてくださいね。

▼「教えない」という選択肢

全世界において3番目の人気をほこる仏教。さぞかし、教えまくったんだとおもいきや、ブッタさんは「教えない」という選択肢をとっていたそう。

はるばる集まった悩めるものたちが、「ブッダさん、どうか教え導いてください!」と懇願したとしても、「無記(教えない)」という態度を貫いていました。

ただ、救いを求めてきた方としては、困ってしまいますよね。大切なのは、「なぜ、教えないという選択肢をとったのか?」ということ。

こんなエピソードを読めば、しっくりくるでしょう。

例えば、目が見えない人が「象」を説明しようと挑みます。

視覚では、確認できないので触って情報を得ようとしました。

ある人は、象の「足」を触って、「なるほど~象というのは、太い柱のようなものだぞ。」と理解する。

また、ある人は、象の「鼻」を触って、「分かった!象というのは、筒状のホースのようなものだ。」と理解する。

さて、3番目の人は、象の「耳」を触りました。「なるほど、象というのは、ペラペラのうちわみたいなものだ。」と理解する。

さて、この3人が集まって「象」について紹介し合ったときに、最終的な結論は出るでしょうか?

きっと、残念な結果になるでしょう。

もしかすると、「お前の意見は間違っている!」なんてけんかになるかもしれない。しかし、三者とも「絶対に俺が正しい!だって、この手で触って確かめたんだから!」と主張するでしょう。

こういうこと!
#乱暴なまとめ

ここにブッダさんが「教えない」を選択した理由があるのです。

少し言葉を付け加えるのであれば、

「それぞれの立場や経験によって正しさなんてのは簡単に覆る。だからこそ、答えを求められたことに対して正解を与えることに意味はなく、むしろ、目の開き方を教えるべきだ!」

と主張されたのではないかと言われています。
#本人に確認できないからね
#諸説あることでしょう
#にわかファンだから許して

ただ、この考え方と出会った時、ぼくはしびれました!!

「先生」という職業もそうだなぁと。

教室には、いろんな子どもたちがいて、その子ども一人ひとりに学校では見えてこない背景があって、おかれている環境で精一杯生きている。

子ども一人ひとりに「正義」があって、対立したときには、「先生!どっちが正しいの?」なんて答えを求めてくる。

そこで、「先生」が自分の価値観で「ん~っ、こっち!」なんて選んだことがその教室では「正義」となっていく。

いや~なかなかの職業じゃないですか。

だからこそ、胃がきりきりするような思いで子どもたちの前に立っているのですが、ゴータマ・ブッダさんにちょっとだけ救われました。

▼まとめ

本記事では、「答えを求められたからといって、答えることが答えではない。」と、なんだかややこしい内容をまとめました。

ちなみに、ブッダさんと同じ境地、いわゆる成仏するには、ざっと「四阿僧祇」くらいかかるらしいので、よかったら目指してみてください。

📘参考文献 #だから仏教は面白い!



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