「〇〇依存症」から脱するには「環境」の力を利用しよう!
昨日、調子にのって「ドーパミン」の記事を書いてしまいました。
ただ、「いざ!」というときに役立つのは知識なのです。
「知っていたから助かった」
「知っていたから正しい判断を意識できた」
なんてこと、ありますからね。
ということで、本日も「依存症」の回でございます。
一昔前と比べ、現在は「〇〇依存症」になる”きっかけ”がありとあらゆる場所に潜んでいます。
そんな「トリガー」を避けるためにも、軽い気持ちで読んでみてくださいね。
▼ぼくたちは「注意散漫」になっている
実は、「ドーパミン過多になると注意散漫になる」ということが知られています。
そんなことを言われると避けたくなるドーパミンですが、現代社会においてドーパミンから逃れることは間違いなくできません。
そう、ぼくたちは既にドーパミンに包囲されているのです。
その根拠として、こんな調査があります。
マイクロソフト(カナダ)が、2000年に発表したデータによると、「平均的な人間の注意力持続時間は12秒である」とされています。
しかし、2013年には、「8秒」と報告されました。
なんと、注意力が散漫になっているではありませんか。
「人間の注意力は衰えている」
といっても過言ではないでしょう。
ある調査では、
なんてことも分かっています。
ドーパミンの宝庫であり、依存症と大の仲良しであるソーシャルメディアを主役とした調査では、
「ソーシャルメディアで過ごす時間が長い被験者は、そうでない被験者に比べて、集中して課題をこなす能力が低くなっていた。」
とか。
きっと、みなさんもうすうすは気付いていたでしょう。
ただ、現代において完全なスマホ断ちやSNS制限をするというのは、現実的ではありません。
お決まりの結論になってしまいますが、「適切な距離間を保つこと」を親子で考えていくしかないのです。
▼「依存症」は環境に影響する
さて、「ご家庭でなんとかしてくださいね。」と責任を無責任に放り投げたところで「環境要因」についても見ていきましょう。
ここで、アリエ・ルーテンバーグさんが、「サルの脳に電極をつないだ実験」を紹介します。
電極をつながれたサルは、2本のレバーが備え付けられた檻に入れられました。
1本のレバーを押すと「檻の中にエサ」が出て、もう1本のレバーを押すと、脳の「快楽中枢」に電流が流れるというカラクリになっていました。
その仕掛けに対してサルは、最初はランダムにレバーを押していたのですが、途中から「快楽レバー」だけを押すようになったのです。
これは、人間も同じだと報告されていて、「うつ」を抱えた女性も快楽中枢に電流を流すと突然笑い出したとか。
言うまでもなく直接快楽中枢を刺激できるようになったサル、そして人間も「快楽依存」におちいったのです。
しかし、興味深いのはここから。
そのサルを檻から出してしばらく遊ばせると、なんと、
「健康的なサルにもどった!」
というではないですか。しかし、
「再び檻に戻されると、レバーの虜になった。」
というのです。
ここから何が分かるのかというと、
ということ。
だからこそ、
という可能性があるのです。
より身近な「スマホ」の例でいうならば、
「集中したいときは、スマホを持ち込まない」
といったちょっとした工夫で、80%の確率で触ってしまう強ドーパミン物体の魔の手から逃れることができるのです。
ぜひとも、ご自身の生活をより快適にするためにも、空間の使い方を工夫してみてくださいね。
▼まとめ
本記事では、「中毒症状は、性格とか弱さじゃないんだよ。」という内容をまとめました。
ぜひとも、「時間」や「人間関係」など、人生において大切なものを充実させるためにも「ドーパミン」との付き合い方を見直してみてくださいね。
📘引用文献
#僕らはそれに抵抗できない
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