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【学習方法】教師に必要なのは、「称賛」と「ほほえみ。」である。

本日は、GLSの活動日だったJUNです! 油断すると雪が降りだしそうな厳しい寒さでしたが、元気に来てくれた子どもたちに感謝です!

本日は、その中での話題。

子どもさんが黙々と問題を解く様子を見ていて、「そういえば!」と思い出したことがありました。それは、「基本的に子どもは自分で学んでいくことができる。」というスガタ・ミトラの調査結果でした。

子どもに何かを教える機会のある大人の方々は、ぜひとも読んでいただき、「教えすぎてやいないか。」と振り返ってみてくださいね!

▶「自己学習」とは。

スガタ・ミトラは、プログラミングを教えていたときにふと思いつき、とんでもないことをしました。それは、

「スラム街にコンピューターを置く。」

という実験です。そもそも、所得層の違いが子どもの学びに影響するのかを確かめようとしたのです。そして、気になる結果は、

「何も教えられていない子どもたちが、インターネットを使いこなすことができた。」

ということが分かったのです。ミトラはさらに「インドのど田舎にコンピューターを設置。」してみたのです。その結果も衝撃的です。うすうす想像はつくと思いますが、

「インドのど田舎の子どもたちもコンピューターを使いこなして、ゲームを楽しんでいた。」

というのです! ミトラが「どうやって使い方を覚えたのか。」と聞くと、その村の子どもたちは、

「ちょっといらっとして、この機械は英語でしか使えないから英語を勉強することから始めないといけなかった。」

と説明したというのです。

ここから分かるように、子どもたちは大人が思っている以上に「自分で学んでいくことができる。」と言えます。ラッキーなことに、僕らが小学生の頃とは違って「目的意識」さえあれば、自分で必要な情報を収集することは不可能ではありません。このような時代の変化を存分に授業に取り入れることが、「子どもの自己学習」を成立させることができるのです。

▶「教師」に求められる働きとは。

ミトラの調査は、さらに続きます。今度は、

「インドの田舎にコンピューターを設置し、DNAの複製に関する資料を読めるようにした。」

のです。本人の「さすがに無理だろう。」と思ったとこのこと。

そして、二か月後。その村の子どもたちにDNAの複製についてのテストを実施しました。その結果は、やはり散々な結果でした。

しかし、しかしですよ! ミトラが、子どもたちと顔見知りの女性にお手伝いを頼んだところから事態は一変します。その女性に頼んだこととは、

「コンピューターに向かっている子どもたちの後ろに立ち、さかんに褒め言葉をかけたり、何をしているのか問いかけたりしてもらった。」

のです。その「お手伝い」をお願いしてから二か月後、なんと、

「テスト正答率が、50%まで跳ね上がった。」

というのです!!

何ということでしょう!!

「田舎の子どもたちは、『自己学習』においてニューデリーの裕福な私立学校に通う生徒たちの成績に追いついた。」

というのです。なんとも勇気の出る結果ですよね。

この結果は、僕たち教師の在り方について新たな視点を与えてくれると思うのです。究極的に言えば、

「子ども自身が『目的意識』さえもっていれば、あとは努力を称賛するだけの役割でいいのでは。」

と、思うのです。

こんなことを算数の作図を黙々としているお子様を見つめながら考えていたのでありました。 #ちゃんと教えろ

▶まとめ。

本日は、「教師があまりでしゃばらない方が良い。」という内容をまとめました。

現代の様々な変化が「学校の在り方」や「教育の在り方」にも影響を与えているのは自明の理でしょう。「今」を生きる僕らだからこそ、「子どもたちにとって本当に必要な学びとは何か。」ということをもう一度問い直す機会なのではないかと思うのです。

従来のやり方にとらわれすぎず、時代の恩恵を100%利用しながら子どもたちの可能性を伸ばしていきましょう!!


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