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【子ども×話し合い】伝えたい情報は、しぼった方がよい理由

基本的に無口なのですが、スイッチが入るとめっちゃしゃべるJUNです。

自分でもびっくりするくらい関連知識があふれ出して、しゃべりすぎているなぁと思いながら止まらないんですよね。

スイッチが入った時がこちら👇

先日、こんな記事を書きました。

ざっくり紹介すると「話し合いをするなら論破なんてのは意味がなくて、相手と協力関係になったほうがいい結果になるよ。」ということ。

分かってはいるのですが、いざとなると忘れがちなのですよね。

ただ、「討論会」のような勝敗がつく場合もたまにはある。そんな勝敗をかけた「話し合い」を実践したときに気づいた「話し合いのちょっとしたこつ」をシェアさせてください。

今を生きる子どもたちが社会の第一線で活躍するためには、「説得力のある主張をする」ということは必要不可欠でしょう。

そんな場面に役立つ知識ですので、ぜひとも教えてあげてくださいね。

▼伝える情報は、しぼった方がいい。

好き嫌いの分かれる国語ですが、「討論会」は、意外にも人気なのです。

「住むなら一戸建てかマンションか?」のような大人びた話題から、「きのこ派たけのこ派?」という庶民的な話題まで、それぞれ立場を決めて意見を伝え合います。

そんな子どもたちの様子を見ていて不思議に思ったことがあったのです。

ある子どもが、めちゃくちゃ気合いを入れて「討論会」に臨みました。その気合いは、調べた情報量からも伝わってきました。

いよいよ討論会の幕が開き、調べた情報をマシンガンのように伝えます。

「がんばって調べたんだなぁ。」と感心したのですが、肝心の結果発表では、なんとその子どものチームが「負け」となったのです。

「なぜ、情報量で明らかに勝っていたチームが負けたのか?」と不思議に思って、授業が終わった後に審査員の子どもに聞いてみました。

すると、意外な答えが返ってきたのです。

「〇〇さんの調べたことはすごかったけど、ちょっとよく分からなかった。」

というもの。

もう少し解像度をあげると、「確かに情報の量としては、すさまじかったんだが、情報が多すぎて肝心の内容が伝わっていなかった。」ということらしい。

むしろ、少ない情報をしっかりと深掘りして分かりやすく伝えた相手チームの方が、「納得感」が高かったというのです。

ある大学が卒業生から寄付金を集めた実験がおもしろい。

卒業生に向け、2種類のメールを送信しました。一方には「学生や教員、そして職員のためにあなたの善を示す機会となりますよ。」というもの。

もう一方のメールには、「善を示すことは、あなたの心に豊かさをもたらしますよ。」というもの。

実は、この2種類のメールの効果は同様だったということです。

そこで、実験者は考えました。「この2種類のメールを1つにまとめて送れば、もっと寄付金が集まるのではないか。」ということに。

しかし、結果は予想を裏切るものでした。なんと、

「寄付金をお願いする理由を2つに増やしたことで、寄付金が集まる確率が減った。」

というのです。

「理由が1つの方が、理由2つよりも2倍の確率で寄付金が集まった。」

というのですから、驚きですよね。
#THINKAGAIN

そういえば、お店の展示でも商品数をしぼった方が売り上げが伸びるなんていいますよね。商品の種類を多しすぎると、お客さんが選びきれずに購入まで結びつかないなんてこと。きっと、具体物だけでなく「情報」もそうなのでしょう。

▼まとめ。

本記事では、「自分の意見に説得力を出すのなら、理由はしぼって深掘りした方がいいよ。」という内容をまとめました。

やる気があればあるほど、多様な情報を集めようとしてしまうもの。もちろん、自分の学びとしては申し分ないのですが、他者に伝えるときは別。

「集めた情報を取捨選択して伝える」ということは、自分の意見に賛同してもらう上で、絶対に必要なことなのです。



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