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【子どもの居場所】ニンジャ寺子屋の校長先生、さちこバナナさんのお話を聴いて感じたこと

発信を続けていると思わぬ出会いに恵まれます。

先日、さちこバナナさんからのおさそいを受けTwitterスペースを初体験しました。

テーマは、「子どもの居場所づくり~メタバースとリアル~」ということで、さちこバナナさんが校長先生を務める「ニンジャ寺子屋」とぼくのGLS、互いの活動を紹介し合いました。

「ニンジャ寺子屋」については、リンクを読んでいただいた方が早いのですが、ざっくり言うとメタバース(仮想空間)にある学校。

最近、yahooニュースにも取り上げられた最先端の学校です。

そんな可能性しかない学校の校長先生を務めているさちこバナナさんとお話をさせてもらう時間はとても興味深いものでした。

というのも、ぼくがGLSに込めている理念と、さちこバナナさんの「ニンジャ寺子屋」に対する思いに共通点が多数あり、「本当にそうだよね!」と終始納得しまくり。

スペース終了後、「なんでこんなに納得感があったのか?」と冷静になったのですが、ぼくが思うに「学校という現場の現状を知っているから」なのではないかと、一人で納得しました。
#個人の見解です

話をしてみて分かったのですが、さちこバナナさんも教師として活躍され、その経験の中で醸成された思いを「ニンジャ寺子屋」に託しているということ。

やはり、「子どもたちのリアルを自分事として受け止め、子どもたちの姿を具体的にイメージしながら創り上げている」という共通点が、話をする上で共感にいたったのだなぁと勝手に解釈した次第です。
#これも個人の見解です

そんな話の中から気付いたことを自分のためにもここに書き留めておきたいと思います。もちろん、これから互いの活動を進めていくうちに考え方は変化してくるかと思いますが、ご了承ください。

▼ニンジャ寺子屋の可能性

基本的なことですが、メタバース(仮想空間)の学校ですから、出身地、年齢など、リアル学校に通うために明かさないといけない個人情報は全く必要ありません。

「この授業おもしろそうだから受けてみよっかな。」と思い立ったら、自分のアバターで会場へ。もちろん、性別を明かすこともありません。

アバター自体、人型でないものもありますからね。

もちろん、都合がつかなければアーカイブでも受けられます。試しに、ぼくが個人的にベンチマークしているnoter、おこめさんの授業をぜひ見に行ってみてください。

「自分が興味あることにコミットできる」ということは公立学校にはないメリットですよね。

さちこバナナさんの話では、ボクセルアートのようなweb3時代を生き抜いていくスキルをプロから伝授してもらえる場所もあるということ。

まさに、「個のスキル」がものをいう現代にピッタリのスタイルだなぁと思います。

ちょっとだけ余談ですが、ダニエル・ピンクさんが書いた#ハイ・コンセプトというめっちゃおもしろい本があるのです。

日本で出版されたのが2006年なので、もはや15年以上も前の本なのですが、その中に、

「教育界は、確実に変化する。授業をする先生は、授業が超絶うまい先生1人だけいればいい。アーカイブを残すことで、毎日授業をする必要もない。」

なんて内容が書かれています。

15年も前から予想されていたことに衝撃を受けました。ぼくは、「ニンジャ寺子屋」が立ちあがってきたとき、ダニエル・ピンクの顏を思い浮かべながら「ついに来たか。」と震えたものです。

先生は、もはや「勉強を教える」という仕事ではなくなります。授業は、選りすぐりの各プロフェッショナルに任せられ、先生は、「子どもたちの集団生活をサポ―トする」ような仕事にシフトしていくのかなぁと。

まぁ、ぼくが生きているうちにはそんな大きな決断は起きないとは思いますが、間違いなく先生の役割は変化していくでしょう。

ものすごい可能性を秘めた「ニンジャ寺子屋」ですが、さちこバナナさんのお話から感じた課題も書き留めておきます。

その課題とは、「参加するまでのハードルが高い」ということ。

話の中では「不登校」が中心となっていましたが、「子どものニーズ」と一言でいっても、多岐に渡ります。

・ニンジャ寺子屋という素晴らしい場所の情報が届かない
・ニンジャ寺子屋を知ってはいるけど、参加するまでたどり着けない
・ニンジャ寺子屋に参加したい気持ちはあるけど、協力者がいない

ある意味、「ニンジャ寺子屋」までたどり着くことができるのは、スキルもサポートもある可能性が高いのでしょう。

もっともっと”つながり”を強化していくには、子どもだけでなく、子どもを取り巻く大人たちの意識改革も必要になってくるのだなぁと感じました。

▼リアルな居場所の価値

さちこバナナさんの話を聴いて、子どもたちが選択できる「居場所」がますます広がっていくことを感じつつ、じゃあ、ぼくたちがつくっている「リアルな居場所の価値ってなんだろう?」と考えました。

その結論は、つきなみですが、「顏を合わせたかかわり」なのでしょう。

最近は、SNSのアイコンを自分の写真からお気に入りのNFTにする文化が広がりつつありますよね。

この変化って、「相手の情報が分からなくても共通の理念をもちあわせているから一緒に活動しましょう」みたいな世の中に向かっているということなのです。

かかわる相手が「確かなスキルを持ち合わせ、自分の目的を叶えてくれるという信頼さえあれば、詳しい個人情報なんていらないじゃん。」という世界戦なのです。

もちろん、「知識をインプットする授業」には、詳細な個人情報なんていりません。しかし、その「子ども」がどのような「思い」や「願い」をもってどんな「課題」に直面しているかを聴いてサポートできるのは、やはり直接的なかかわりを必要とする場合もあるのではないでしょうか?

「自分が立てた目標に向かってがんばっている子ども」がいて、ときに気分が上がらずにもやもやしてしまうときもあるでしょう。

そんなときに、「先生」的な役割の人が、さりげなく声をかける。必要であれば、気分転換に共に体を動かす。ときに、涙を拭いてあげる。一緒になって怒る。夕日に向かって叫ぶなどなど、このようなサポートも必要不可欠だと思うのです。

しかし、このようなサポートが「学校じゃないとできない」ということではありません。

ほら、ぼくたちがつくろうとしている「リアルな第3の居場所」でもいいじゃないですか。

地域の中にポツンとある「子どもの居場所」を拠点として活動する子どもたちがいる。そこにふらっと立ち寄る地域の大人。「いつもの」なんて注文されて出すコーヒー。「なんか元気ないね?」なんて話しかけられて、ぽつぽつと話始める子ども。「じゃあ、手伝ってあげるよ!」と言い出す大人。そして、子どもの夢がまた一歩動き出す的な!

いやいや、かなり妄想全開になってしまいましたが、何をいいたいのかと言えば、

「ニンジャ寺子屋もわがGLSも、子どもたちにとって必要不可欠である!」

ということですよ!!

「メタバース」と「リアル」という主戦場は違ったとしても、「一人でも多くの子どもたちに居場所を提供したい」という思いは変わりません。

むしろ、「思いが同じでもやり方は違う」というのは、子どもたちにとってみればラッキーとしか言いようがない。

そして、ぼくにとっても「自分とは違った方法で居場所をつくる方法」を伝授してもらえる関係性ができたのですから、ありがたい&心強いこと限りありません。

これからも、「ニンジャ寺子屋」と共に、GLSの活躍も応援していただけたらと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。



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