【子ども×話し合い】「話し合い」で必要なのは、論理でも正確さでもなく「歩み寄り」である

「考えること」が大好きなJUNです。

もちろん、「話し合い」でも大好きでございます。

しかし、「話し合いの目的」がはっきりしていない状態が本当に苦手。ちょっとずれているかもしれませんが、友達の家に遊びに行き、「じゃあ、何しよっか。」となった瞬間、帰りたくなるタイプです。

そんな「話し合い好き」のぼくですから、子どもたちとの授業にも「話し合い」を進んで取り入れてきました。

しかし、実践すればするほど「話し合い」の難しさは半端ない。

「話し合い好き」だからこそ、子どもたちが「楽しんでいない」ということが気になって仕方ないのです。

そんな反省から、いくつもの「話し合いのこつ」が生まれたのですが、その中の1つをシェアさせてください。

▼「話し合い」に必要なのは、「歩み寄り」である。

「それってあなたの感想ですよね。」が小学生界隈で大流行し、「話し合い」になると挟み込むチャンスを狙っている子どもが必ずいるようになった昨今。

そんな子どもさんほど勘違いしやすいのは、「話し合いは、論破したもん勝ち」という考え。

小学校でも高学年では「討論会」が取り入れられ、自分の主要に説得力をもたせようという授業が存在します。もちろん、勝敗込みなのですが、世の中の話し合いは、勝敗にこだわる場合の方が少ないのではないでしょうか。

たいてい「話し合い」には、「目的」があり、「協力して目標達成を目指す」という方が多いはず。
#ぼく調べ

そんな協力路線が敷かれた「話し合い」では、やはり相手を論破するような参加の仕方は、ちょっと遠慮願いたいもの。

それよりも、「話し合い」参加者が意識すべきは、

「お互いの共通点」

なのです。

これだけは、みんながもっていないといけません。

もちろん、「自分が練りに練って仕上げた意見にみんながひれ伏す」ような構造は、その人にとってみれば気持ちよく終わるかもしれませんが、ひれ伏している側としてはわだかまりを残しそう。

逆に、「自分が練りに練って仕上げた意見をぼろくそに否定された」としたら、もう参加したくなるなる気持ちを分かります。

だからこそ、「この話し合いは、みんな共通のゴールへ向かって進めている」という意識をもつことで、たとえ切り口が違ったとしても、

「あれっ、ぼくとあなたの意見は、〇〇というところは同じだよね。」

と、歩み寄ることができるのです。

この瞬間、議論が一歩前に進んだ気がしませんか。そして、その二人の仲も少し深まったような気もしませんか。

ここで余談ですが、最近のコンピューターは、ディベートもできるようになったことはご存じですか。

IBMが開発した人工知能は、4億もの記事をデータベースとして備え、人間の主張の論点を見つけ、内容を理解し、証拠を考察し、制限時間内にユーモアを交えて反論することができるのです。

しかし、そのスーパーコンピューターをつくる過程で、分かった意外なことがあったのです。それが、

「人間が書いた4億もの記事の中に、相手との見解の一致を見いだす行動パターンがほとんど示されていなかった。」

というのです。
#THINKAGAIN

ぼくたち人間は、自分の主張はするものの、意外にも「相手との共通点を見いだして議論を進める」といった行動が少ないらしいのです。

しかし、「話し合い」を円滑にかつ、効果的に進めるには、「あなたと私はここが一緒ね。」という過程は絶対に必要なのです。

ぜひとも、子どもさんが論破に走るようでしたら、「いや、相手との協力が必要なんだよ。」と論破してあげてくださいね。
#結局

▼まとめ。

本記事では、「人類に必要なのは、論破ではなく歩み寄りだよ」という内容をまとめました。
#そんな地球規模だったっけ

いよいよ、コンピューターと対等に話し合える時代が到来しました。そうなると、自分の主張にばかりこだわって偏った意見を押し通そうとする態度は、全く生産的ではありません。

ぜひとも、子どもの頃から、自分の意見と友達の意見のいいとこどりをしながらプロジェクトを進めていくような経験をさせてあげましょう。



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